あらすじ
「今の仕事は自分に向いていないかもしれない」「なかなか結果が出せなくて自信が持てない」「思い描いていた現実とギャップがある」――。仕事への悩みや不安に直面した時、自分への可能性が感じられなくなった時、働くこととどう向き合えばいいのか。
30年以上のキャリアを積み、日立グループ国内初の女性執行役員として、ダイバーシティ時代のフロントランナーとして走り続ける著者が明かす、今だからわかる働くうえで大切にすべきこと。社会人の先輩として、仕事の醍醐味、組織で働く面白さについて、迷っている人、壁にぶつかっている人たちにメッセージを贈る。
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Posted by ブクログ
3年後のあなたを変える働き方 2015/2/20
著:富永 由加里
著者は日立ソリューションズ常務執行役員 金融システム事業本部長。日立グループで、国内初の女性執行役員。ダイバーシティ推進活動にも積極的に取り組んでいる。
著者が働くうえで大切にすべきだと思うことが大きく分けて二つある。一つは、仕事は自分一人だけでできるものではないということ。もう一つは常に学ぼうとする意志を持つことである。
どんな時でも、常に学ぼうとする人、努力を怠らない人、仲間を大切にする人こそ、本当の強さがあり、大きな伸びしろがある。
そんな働くことの醍醐味について以下の5章により説明している。
①ひたすら自分を高める
②ぶれない姿勢を身につける
③何のための仕事か。働く目的を知る
④他社とのつながりを深くする
⑤本当の強さを目指す
基本に忠実。
本書は著者の働く気持ち、生き様についてじっくりことこと煮込みながらもスパイシーな付加価値と共に紹介されている。
順風満帆な仕事生活を送ったと言えない著者。ぶれていないもののその時の考えについて周りからのアドバイスを受けて上手に変えながら成長している。
人に影響を与える、周りと協働するという点に最終は入っていくもののそれまでにしっかりと自分を高め、自分に厳しく、時には周りの援助を受けながらしっかりと自分の働くことへの考えを構築しながら愚直に努力を重ねている。
仕事への向き合う姿勢は脱帽。
素晴らしい考えをもって取り組まれている。自己犠牲のもと色々な成功とそして次につながる失敗を重ねられている。
仕事をしていくということはスマートだけでは難しい。
愚直に時には泥臭く体当たりでむかう。そして振り返り、少し俯瞰しそしてまたその闘いに向かう。そんなことが痛いほど理解できた一冊。
Posted by ブクログ
内容としてはロジカルなものではなく、「自分の仕事とどう向き合うか」「自分が置かれている立場や、これから進むべきロードマップに対して、どう解釈するか」と言った、マインドに対して書かれている本だったように思います。
僕自身も「傍を楽にする」事ができるような、そんな働き方をしていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
日立ソリューションズにて女性でありながら常務執行役員として活躍する徳永由加里氏が同社での仕事の取り組み方や意識していることを書いた一冊。
女性の立場が低く見られていた時代から人並み以上の努力を行い、現在の地位まで上り詰められたことを本書を読んで知ることができました。
全力を尽くす。粘る。自分の視点を持つ。様々な経験をする。顧客目線で考えるなど著者が仕事を通じて感じてきたことからの学びを本書から得ることができました。
女性の地位が低い時代から出産と育児を経て職場復帰し現在まで活躍されていることは本人の努力もありますが、周りのサポートやそれを得るだけの人徳が著者に備わっていることも本書を読んで感じました。
厳しい場面で耐えながらも社内社外問わず期待に応えてきたことで信頼を得ると同時に自分の芯をしっかりとぶれずに持ち続けたことが著者の信頼される人格を形成させていったのだとも感じました。
そんな本書の中でも伯母とのエピソードは心打たれるものがあり印象に残りました。
社会人経験の少ない人向けに書かれている本書で書かれている著者の経験から学べたことは仕事をしていくうえで非常に大切にしたいことであると感じました。
この気持ちを大切にして日々の仕事に取り組んでいきたいと感じた一冊でした。