あらすじ
アズラク王国の名家に生まれたナタリアは、同じくアズラク王国で広大な砂漠を領地とし、王家に次ぐ名門であるサッタール家の頭首ジャリルに求婚される。彼からと思われる真摯な恋文に心を奪われるナタリア。だが、輿入れする航海の途中、ナタリアは「俺こそが本当の頭首だ」というラヒムに連れ去られ、彼に抱かれてしまう。情熱的に自分を抱くラヒムとひたむきな恋文の内容がなぜだか重なって…?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まず、使われている言葉や文章が美しいのに惹かれました。
異国の砂漠を舞台にした作品であるにも拘わらず、日本語本来の美しい響きを十分に楽しめます。
ヒーローもヒロインもキャラに嫌みがなく、TLにありがちな嗜虐的な箇所なく、心地よく読めます。
ただ、逆にそれがずっと最後まで続くため、話全体にあまり山や谷が無く、それが物足りなく感じられました。
特に後半以降は同じような調子が延々と続き、読むのも遅くなってしまい、何とか最後まで辿り着いたという感じです。ストーリーとしては盛り上がりに欠けているように思え、後半以降は退屈でした。