【感想・ネタバレ】毒があるのになぜ食べられるのかのレビュー

あらすじ

「食べ物のなかの毒」といえば、きのこやフグが有名ですが、ジャガイモやキャベツ、お茶やコーヒー、ホタテガイやエビにだって、毒はあります。こういう話を聞くと、「毒があるのになぜ食べられるのか」と不思議に思うでしょうが、食べ物は生きるうえで欠かせない栄養素を含むと同時に、薬にも毒にもなるものなのです。だからこそ、そんな食べ物といかに上手につき合うか――そこに心身健康のカギがあり、生きる力の根源が秘められているというわけです。そこで本書では、「ウナギを刺身で食べない理由」「ビールだけではないプリン体が多い食材」「ホウレンソウやナスの毒をうまく避ける方法」「リンゴやナシの種に含まれる青酸配糖体」「海藻のなかにも含まれているヒ素」「果物のマンゴーはウルシ科の仲間」といったテーマを採り上げ、それぞれの食べ物にはどのような毒があるのか、それにどう対処すればいいのか、ていねいに解説。併せて、飲食物と薬との相互作用にも言及しています。

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Posted by ブクログ

本当に自然に存在する食物は体にいいのかな?、との疑問から本書を読んだわけで。有機野菜・無農薬野菜信奉者と遺伝子組み換え食品に反対な人にも読んでもらいたい本。
とりあえず「自然」とあれば何でも良いわけではない。
人と自然との共存というのは、人が勘違いして信じているだけで、自然なんかそんなことはこれっぽっちも考えずに存在しているんだな、と言うのが読後の感想。

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2015年06月07日

Posted by ブクログ

コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、神経に作用する毒性を持っており、神経を興奮・覚醒させる作用を持つ。煙草に含まれるニコチンも同様で、いわば一種の神経毒で、気分の回復と思考力に作用し、「すっきりした」気持ちを与える。また、納豆には大量のビタミンKが含まれているとともに、体内に入った納豆菌は盛んにビタミンKを作り出す。ところが、血液の凝固阻止の目的でワルファリンという薬剤を服用している人にはこれが寧ろ毒となる。この薬剤には血液凝固に関係するビタミンKの働きを抑える作用があるが、納豆を食べると体内でどんどんビタミンKが作り出されるので、この薬の作用が発揮できなくなってしまうのである。このほかにも、絶対に駄目なのが、アルコールを飲みながら薬を飲むこと。アルコールを飲みながらの睡眠薬や精神安定剤は記憶障害や意識障害、ふらつきの恐れがある。また、精神に作用する薬はアルコールによって、薬の効き方が異常に強まる。足元がふらついて転倒したり階段から落ちたりするなどの危険性がある。良薬も服用次第では毒にもなるということ。

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2016年01月18日

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