あらすじ
「迷宮庭園」に暮らす宮籠彩人(みやこもりあやひと)は、花の言葉を伝える華術師の貌を持つ。そんな彼の許に足繁く通う編集者の立花真(たてはなまこと)が、突然、消息を絶った。折しも、周辺では華術師を巡る血なまぐさい事件が起こり始めている頃。そして、殺人事件の容疑者に、彩人が……。真相を追う彼らの前に、多重に仕掛けられた「嘘」が浮かび上がるとき、謎に満ちた「華術師」の真実が、ついに明らかになる――。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。「華術師」という存在が世間話題になっている事が、宮籠彩人の身に危険を及ぼす。お茶会で明らかになる華術師の歴史。立花真が滋賀に赴いて調査した事ははっきりとした実体のない伝承であったが、それが華術師なのだと思う。人知れず歴史に埋もれたままの存在なのだろう。それが歪な形で伝わり、意図せずともメディアによって陽の目を浴びて、本物にわずかに届いた。そんな印象だ。犯人の殺人と放火の理由も正直妄想の末だ。作品としては、今までみたいな風景描写は少なくなっており、絵画のモチーフや万葉集や懐風藻、果ては長屋王まで出てきて理解に追いつくのが少々大変だった。ところで最初の巻で彩人の妹の名前は「結花」だったがこの巻では「百花」になっている。誤植か作者の勘違いだろうか。
Posted by ブクログ
"サユリ"さんの謎がちょこっと明かされ、立花くんの過去と関わりもわかり、千利さんの強烈なキャラ性も前面に出てきて、主人公も"華術師”として生きることを改めて決意し、何だかまとめに入ったように気がしたけど、これからますます面白くなりそうなシリーズなのでぜひ続いて欲しい。