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宮籠彩人は、迷路のような庭をもつ鎌倉の旧家に執事と二人で暮らす。訪れる人に似合う花を選び、宴に添える花々の見立てを生業とし、花からのメッセージを読み解く華術師の貌(かお)も持つ。ある日、宮籠家の近所で交通事故が発生。被害者は、前日に彩人の家を訪れた女性の夫だった。彩人が彼女にマドンナ・リリーを選んだのは、何故? そのメッセージは、彼女の運命を何処へ導くのか。
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Posted by ブクログ
篠原美季さんの新潮文庫nex第一作を読破。 この方の作品はビーンズ文庫の「御堂学院の神使官」シリーズを読んだのがきっかけで。 その後、新潮文庫の「よろず一夜のミステリー」シリーズも読んでみておもしろくて。 今回、田倉トヲルさんがイラストを担当されているということもあり、この「迷宮庭園」も買って...続きを読むみることにしました。 おもしろかったです(*´▽`*) 作者さんとイラストレーターさんで買ったんで、どんな内容だとか、ジャンルだとか知らずに読み始めて。 お花が関わるお話なのかな、とか。 事件ってことは推理モノなのかな、とか。 御堂学院シリーズみたいな感じなのかな、とかとか。 わくわくしながら読んでいました。 冒頭のプロローグはわりとツッコミがきつくって噴いたwww 勘弁してあげてwww となりながら読んでいたんですが…… まさかの事件発生にびっくり。 あー、これはこいつら擁護できんわー、とか思ったりしました。 水遊びはちゃんと危機管理してないと危険。 主人公の彩人は「華術師」という一族(?)の最後の生き残り、みたいなもので。 本来は女の人が家を継ぐ一族なのに、妹が両親とともに事故で他界してしまって。 で、本当だったら家を継げない男子の彩人が実家に戻って、なんだかんだと華術師として過ごしているのは―― サユリさんと出会える、調子のいい編集さんがいるから、らしいです。 霊感が強いのか、編集さんが純粋に花好きすぎて波長が合うのか、どちらかかな? そんなこんなでなんとか華術師としての役目を果たそうとしている彩人。 彼に届けられた「マドンナ・リリー」というお花。 そして―― その花を渡した女性に起こる事件。 なんだかこういう感じに始まるミステリーものもいいですねー。 ゆっくり進んで、気づけば事件に関わって。 確かに推理というよりも「謎解き」って感じがしっくりきます。 ストーリーもほんとおもしろかったです。 あと各章ごとの花のデザインもすてきですね(*´ω`*) 一章読み進めるごとに百合の花がちらっと出てきて、なぜだかほっこりとしました。 登場人物たちも魅力的な人たちばかりで。 「よろず一夜のミステリー」の恵くんや、「御堂学院の神使官」の真人みたいなアホの子(ひどいww)じゃない主人公・彩人さん。 でも叔母さんやらマイペースな編集さんに振り回され気味でwww 朽木刑事や、その相棒である大倉刑事もいいですねー。 特に大倉刑事はなんだか見てておもしろかったwww この二人の会話につい笑みが浮かんでしまいましたー。 それにしても―― 冒頭のシーンから始まるいろんなシーンが、本編にちゃんと絡んでくるとは。 まあ私がそんなに考えて読んでる方ではないからかもですが(;^-^) 伏線とか、そういうのに気づくの遅くって、いっつも「そうくるか!」ってなります。 やられたーってなるんですよね。 苦笑 実は現在のデスクトップの壁紙が田倉さんの別作品のイラストで。 もしかしてレーベルの対象に合わせてタッチを変えてるのかな? すてきですねー(*´ω`*)
主人公彩人の職業‘華術師’というのが、少し陰陽師に似ていて興味をひかれた。 題名と表紙ほどは神秘的でも怪奇的でもない物語だが、迷宮庭園の耽美的な雰囲気は充分味わえる。 本来この庭園には受け入れられるべくもない男性である彩人が、今後どのように華術師として成長していくのかが楽しみ。
迷宮庭園、華術師とタイトルにあるほど花がメインの話でもないが、彩人と執事のような八千代、そして編集者の立花真の何でもない会話が楽しくて読み終わったという印象。もちろん刑事さんも謎解きもありました。
女児が跡を継ぎ、男児は家から出ていく家系において 諸事情で留まざるえなくなった主人公。 華の迷路、というほどの庭らしいのですが これはこれで見てみたいです。 そして主人公の所にやってくる、出版社の男の子。 男性、なのでしょうが、やっている事と発言が どう考えても『男の子』です。 しかもずうずうしい...続きを読む…。 あっけらかんとしたキャラなので、どうにか、ですが 普通にいたら、殴っているか、距離をおいているか。 刑事さんにおいても、彼についてはそんな感じかも? とはいえ、最後の方で語っていますが 男の子と刑事さんの『もしや』には納得です。 副題に『謎解き』とありますが、それほどでもなく 解いているというより、とかれたな、かと。 プライドの高い男って、ある意味すごいですね。 リセットボタン、押す根性が。
幻想怪奇に行きそうで…人の理の内で決着は付くのかなぁ。 植物好きなので、そちら方面の蘊蓄も楽しみになりそうな一作目。 新潮文庫のラノベレーベルなのかな? 意外と他にも気になる作品は多いです。
鎌倉の邸宅、それもありとあらゆる花で作られた迷宮庭園にすむ佳人。彼は鼻と意思疎通できる能力を持ち、花に関する神事を司っていたという華術師の末裔。いかにもありそうな設定で読み進められる。宮籠彩人は鎌倉の邸宅に執事を雇っているほどの資産家だ。轢き逃げ事件から始まり、亡き恋人の亡霊の子を孕ったという女性。...続きを読む真相はありきたりで亡き恋人の一卵性双生児の弟が父親だった。弟は兄の復讐を果たし、女性は結論として愛する人の遺伝子を持った子を授かった。あまり花は関係がないような…。シリーズの1巻目なので概要紹介といった内容。それでも理路整然とした文章は読みやすくて余計な感情を省いている。
篠原さんの他の作品は読んだことがあります。 テーマは花で今回は百合でした。 百合にまつわる、事件を主人公である華術師が解き明かしていきます。
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華術師 宮籠彩人の謎解き
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篠原美季
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