あらすじ
現代屈指のインタビュアーが、これまで接した著名人とのエピソードを通じて明かす、相手からいかに話を引き出すかのテクニック! AKB48に長渕剛、古舘伊知郎から森善朗元首相まで……と、ジャンルを問わない多彩な取材対象に鋭く斬り込むスタンスから導かれる抱腹絶倒&危機一髪のエピソードの数々が織り成す人間模様は圧巻。取材対象に時に大胆(過ぎ)に、時に繊細に切り込むことで、相手から興味深いエピソードをぐいぐい引き出すことでは右に出る者のない著者による一冊。相手から話を引き出すために必要なテクニックや心構えを、これまで接してきた著名人たちとのエピソードや裏話を絡めて完全披露! その「技術」は、日常やビジネスの現場で広く応用できる内容となっていると同時に、著者の大胆不敵さが生み出す爆笑エピソード集としても、広く一般に受け入れられる内容になっています。
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Posted by ブクログ
多くのディープな人をインタビューしてきた吉田豪が、その経験をもとに書いたインタビュー術。一応「インタビュー術」らしい見出しはついているけれども、実際はインタビューの裏話といったところか。ともあれ内容は面白いし、そこから何かしらの教訓は読み取れると思う。たとえばこんなところ。
◼️p40 ボクはむしろ取材中にその手の知っている話が出てきたときは、「ああ、その話、ボクも大好きなんですよ」とリアクションすることで、「そのエピソードは面白いんですけど有名なので、今回はもっと深い話をしましょう!」と無言で訴え掛ける。その結果、全く知らない面白い話が出てきたとき、初めて「えーっ!それ本当ですか!」と大きく受け身を取るわけなのだ。
◼️p111 キッチリ下調べをした上で、さらに深い話が出来るようにしたり、いつもなら聞かれないようなことを質問したりするのが、予定外のやりとりを生み出すコツだとボクは思っているのである。
◼️p138-139 これはインタビューとかに限らず、人と接する上での基本だと思うが、自分からハードルを上げるのは損でしかない。
人に何かを聞き出すスキルというのは結構いろんなところで求められているのではないだろうか。そんな人には楽しみながらも参考になる部分が多いだろう。ただ吉田豪のインタビュー対象はややディープ過ぎる気もするが笑。
Posted by ブクログ
吉田豪氏の人間観はリスペクトに値する。
人間肯定だよね。とりあえず受け止める。
自分の考えと違う…それを拒絶しない。とりあえず受け止めて、それを楽しむ。
それこそが吉田豪の人間への姿勢だ。
そんな風に人と繋がれたら世界はもっともっと面白くなる。
Posted by ブクログ
相手から聞きたいことを如何に聞き出すか、それをカテゴリ毎に、著者の実例や数多の小ネタ・ウンチクを踏まえて纏めている。実用的なインタビュー指南書とするにはハードルが高すぎるが、対人とのコミュニケーションの為にそなえたウコン的役割は果たしてくれるであろう。読む人を選ばず身になる良書。
森喜朗との対談エピソードは必見
吉田豪に密着する情熱大陸を見て森喜朗との対談場面が出てきてので買ったらそのエピソードも載っていました。
直接会って話すまでその人の本当の姿はわからない。
やっぱりデリカシーのないオヤジだったけど、素のままの無邪気な人で憎めなかったそうです。
Posted by ブクログ
プロインタビュアー吉田豪がどんな人なのか知るには丁度いい一冊。豪さんがどんな人かある程度知っている人が読むとめちゃめちゃ面白いと思う。自分もそのひとり。そもそもプロインタビュアーとは?…という人でも読後にはきっとその肩書きの意味を理解できるだろう。これまでにインタビューしてきた多数の有名人の秀逸なエピソードやとんでもない裏話が満載。これらは全て豪さんの聞き出す力によるものなのだが、その技術の全貌を自ら語っている点が本書の要旨である。コミュニケーション力や交渉力という観点で読んでも得られるものは多いと思う。
Posted by ブクログ
漫画雑誌の連載をまとめたもの。連載サイズのインタビューにまつわるあれこれが書かれてある。その方法というより、具体的な雰囲気や流れがよくわかる。各テーマが面白いエピソードの形で紹介されてありテーマより具体的なエピソードの印象が残る。しかし、その方が前後の流れがわかって他にはないものになっているような気もして面白く読めた。
Posted by ブクログ
エンタテイメントとして面白い。
聞き出すためのもろもろの術についても参考になるけど、そんな「役に立てよう」なんてケチな了見がふっとぶくらい、単に先が読みたくなってもりもり読んじゃう。「プロインタビュアー」恐るべし。
Posted by ブクログ
阿川佐和子さんの『聞く力』に乗っかって、大きく売り出されていたけど、そんなに目新しい内容はなかった。わたしは阿川さんのほうが穏やかで好きやなぁ。
Posted by ブクログ
文句なしで面白い吉田豪のインタビュー論。この人のインタビューは確かに面白いと思うのだが、それ以上に文体が最高。実は随分と前に一度だけ仕事をさせてもらったことがあるのですが、本当にインタビューのプロだったし、本当に面白かったのです。
Posted by ブクログ
201504/面白かった!でもこれ吉田豪ちゃんならではだから、安易に真似すると距離感間違えてる人になっちゃうからチューイ。これきっかけで興味持った人にはBAND LIFE(ミュージシャンのインタビュー集)おすすめ。
Posted by ブクログ
プロインタビュアーの吉田豪氏のインタビューの心得をかいた一冊。
読んでみて相手の懐に飛び込んでギリギリの情報を得るためには綿密な下調べと常識をもって誠意をもってインタビューに挑むことが大事ということがわかりました。
本書の中ではプロレスやアイドルの話が多く、下世話なエピソードも多いのですが、芸能人の素顔や裏顔にまつわる裏話が満載で前田敦子などのメディアでは見れない顔やタモさんの会話術の変化なども書いていたり新しい発見の多い一冊だとも感じました。
特に江頭さんと古舘さんの話は面白かったです。
また氏の森元首相やさんまさんへの思いなどを書いてる一方で同業者をdisるあたりも面白かったです。
チャラそうな見た目とフワッとした軽さを見せる反面、入念な下調べと緻密なテクニックを魅せるインタビューはさすがプロインタビュアーだなと感じました。
また、付かず離れずの距離感で下調べで得た知識やテクニックを駆使していくスタイルで様々な芸能人とのインタビューを行ってきた氏の能力は自分が人生を歩んでいく上でも役立つなと感じました。(例えばハードルを下げるスタンスでいくことなど)
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豪ちゃんのインタビュー術の一端を、自身がインタビューした芸能人のエピソードを交えながら、本人が解説したエッセイ。本人いわく、阿川佐和子のベストセラー「聞く力」便乗本とのこと。巻末に本家阿川佐和子との対談もあり。なお、本書とは全く関係ないが、「豪さんのポッド」ぜひ再開してほしい。有料でもいいから!!お願いっ!!
Posted by ブクログ
豪さんがさんまさんだけをインタビューした本が出る布石になっていくのかなと読み終わって思ったり。
ターザンさんみたいにならないために一般的な教養は天才か異才じゃなければ絶対に必要という当たり前なことも再確認させてくれる読みやすい一冊でした。
踏み込みすぎても出せなかったり取材相手と距離や趣味が近いのも実は表にでなかったりと不思議な世界ではあるのだな、まあ人間なんてめんどくさいし関係性や事務所とか会社っていう組織があればどうしようもないんだろうなあ。
酒飲みながらマネージャーもなしに鬱列伝でユースケ・サンタマリアさんが豪さんの取材を受けていたのはよくわかった。
Posted by ブクログ
部下とのコミュニケーションをもっととれないかと思い、聞くノウハウが学べないかとタイトルで購入。
ノウハウ本ではなくエッセイ本でした。ただインタビューに
ついては勉強になりました。インタビュー前にその人のことを調べる、自分の聞きたいこと聞きまくるのでなく、相手が話やすい状況をつくり、タイミング良く聞きたいこと聞く
など改め勉強になりました。
Posted by ブクログ
おもしろかったし、人の話を聞くうえで参考になるようなところも多かったんだけど、話し言葉&ビックリマークの多用で、私はところどころ文章が読みづらく感じてしまった。もともとが週刊誌の連載だし、軽い文章なのは仕方ないんだけど…。
Posted by ブクログ
実用書ではなく、面白い人たちにインタービューした事のエピソード集です。存在は知っていたけれど、情熱大陸に出ていたとは・・・。知らない内にサブカルの人から抜け出していたんですね。
前田敦子と指原の比較が特に面白かった。何故指原が重宝されているかよく分かりました。
Posted by ブクログ
プロインタビュアーの経験談。心から興味を持って、いい答えを探して好きになって、ちゃんといいリアクションで返すこと。
芸能人・有名人のインタビュー裏話が満載ですが、出てくる人のことを知っていると、もっと楽しめたと思います。
Posted by ブクログ
プロインタビュアーのインタビューのコツを、裏話をまじえながら。
正直著者のことはよく知らないのだが、事前の準備や、心構えなど、なるほどと思った。
著者のインタビューを読んでみたい。
Posted by ブクログ
・空気が悪くなるとしても、引かないところは絶対引くな→お世辞はNG
・相手のいいとこを探して、そこを好きになって、本当に心から興味をもって聞くこと。そして、いい答えが返ってきたら、ちゃんといいリアクションで返すこと
・作品論みたいなことは映画に詳しいライターに任せておけばよい
・あえてリアクションしないことで、面白い話を引き出す→つまらないのかなと思わせる
・きっちり下調べをしたうえで、さらに深い話ができるようにしたり、いつもなら聞かれないようなことを質問したりするのが、予定外のやり取りを生み出すコツ
・人と接する上でハードルは限界まで下げておけ
→あなたに興味がある男がちょっと雑談しに来ました!
Posted by ブクログ
2015年3月初版
吉田豪著
==
プロインタビュアー吉田豪のインタビューに関するコラムを編纂した一冊。
面白かったすね笑
ただ、実用的な参考本とかビジネス書だと思って読んでも、あまり得るものはないですね。って、これは褒めていってまして、ここに出てくる実際の逸話からどんな温度感を感じ取るかっていう話な気がします。
ただ、この人はとっても忠実に基本的なことを徹底してやり、そのキャリアの積み重ねが今の立場を作っているんだなあと思う。
Posted by ブクログ
著者自ら、大ベストセラー「聞く力」の便乗本だと書いているけれど、上品なアチラ(いや、読んでないけど間違いなくそうでしょ)より絶対こっちが面白いはず。断言しちゃうよ、こっちしか読んでないけど。
プロインタビュアーを名乗る吉田豪さんが、取材術を語る…のではなくて(まあ、それもあるけど)、インタビューおもしろエピソード集という感じ。へぇ~、あの人ってこうなの、という話もいろいろあって野次馬心を刺激される。プロレスラーや野球選手の方達など、テレビでは絶対放送できない放言だらけ。長渕剛のインタビュー時の裏話なんか、まずどこにも出てこないものだろう。いやあ面白いなあ。
こういう「明るいゴシップ」って今はどこで読めるんだろう。なんの当たり障りもない公式見解的な、あるいはもっと露骨な提灯持ち的な記事も、その反対で、ネット上なんかに飛び交う悪意にまみれた噂も、どっちもいらないのである。