【感想・ネタバレ】コレクション・ブルーのレビュー

きたざわ尋子

瑠璃という名の美しい青年は、六年もの間屋敷に閉じ込められていた蒐集家お気に入りの芸術品だった。──狩谷修兵は大学に通いながら会社を経営している。早くに両親を亡くし、事業家・階堂惣一郎からの援助を受け育った。ある日、階堂から呼び出され、会社への出資を条件に瑠璃を引き取るよう頼まれた狩谷は、戸惑いつつも引き受ける。同居生活を始めるうち、人形のようだった瑠璃は次第に感情豊かになっていき、狩谷には瑠璃を守りたいという気持ちが芽生えてきて……。

[ブクログ · ★★★★☆]

周りの人のことをそこまで真剣に考えたことがなかったように見える狩谷が、瑠璃に対してどんどん甘くなっていく過程が楽しい。なにも知らない瑠璃が可愛くて仕方がないと思っているのが駄々漏れなところも。
自分の出来ることを探して、周りを羨まずに行動している狩谷と瑠璃はすごい。２人の境遇を考えると、周りと比べてしまっても不思議ではないと思うから。そんな２人の今後の生活ももう少し覗き見したくなった。

[ブクログ · ★★★★☆]

大学生、会社経営者・狩谷修兵×絵を描いて六年間外に出てない事情有・結木瑠璃
何もツッコマズに読めば面白かった。
作者の好み一杯一杯設定に詰め込んだって印象。他のお話で見たようなエピやシーン詰め合わせ？
私も好きだからいいんですけど。萌えたし。
階堂氏の所にいるという、「日本画と彫刻の子」のお話も出そうな感じ？