あらすじ
戦後の日本が世界中の人々に本当に伝えるべきこと、それは、被爆=被曝の体験から生まれた文化、原子力による被害の文化である―。ゴジラと放射能恐怖映画から、鉄腕アトム、広瀬隆『東京に原発を!』、吉本隆明『「反核」異論』、黒澤映画『生きものの記録』、『はだしのゲン』、『長崎の鐘』、『風の谷のナウシカ』、『AKIRA』、「原発文学」の数々まで、さまざまな文化現象を世相に重ね合わせながら読み解き、原発と原爆(=「核」)をめぐる時代精神を浮き彫りにする。3・11の破局にいたるまで、私たちはいったい何をしていたのだろうか…。
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Posted by ブクログ
P191
原発関係者は放射能を閉じ込めるということを強調するのだが
それは実は原発の全ての情報を閉じ込めることであり、
原発に関する論議、討議を密室化し、その実情を決して明らかにしないということにある
P195
発電の方法はいくらでもある。
コスト、環境悪化、持続可能性、終末処理、社会的リスクの
どの面においても原子力発電はもっとも劣悪な選択枠であることは
すでに明らかとなっている。
誰かが犠牲にならなければならないという
エネルギー政策は根本的に間違っているのだ。
★読んでみたい本、見て見たい映画がたくさん紹介されていた。
川村 湊さんの本も、もっと読んでみたい。