あらすじ
ひそかに想い続けてきた幼なじみ・睦月が、ぽろぽろ涙をこぼしている。そんな夢を内田が見た翌日、睦月の初恋のひとが見つかった。「睦月のよさをわかっているのはこの世界に自分ひとりだけで、もしかすると睦月は一生、俺の隣にいるかもしれない」胸に確かにあった期待を砕かれた内田は、突然のなりゆきを呪わしく思うが――。そこは夢。けれど幻や物語なんかじゃなく、現実の延長線上、はしっこのはしっこで確かに繋がっているところ。夢の中ひとり佇む「彼」と出会った悩み多き青少年は……? 三崎汐が夢とうつつのあわいに紡ぐ連作集、描き下ろしも収録。
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Posted by ブクログ
夢の中のとばり君を介したオムニバス。悩める青少年達は夢の中でとばり君と出会い交流する。一番初めのcpがシンプルでしたが一番萌えた。努力してるのに報われない不器用過ぎる平凡くんと同級生の優等生くんの話。何にもできないけど平凡くんが真人間すぎて惚れるわ。
Posted by ブクログ
小さな頃、自分の心を守るための場所があった。 優しくて温かくて無条件に癒される…それは自分の空想の世界だと思っていたけれど、もしかしたら誰もが「とばり」に背中を押されていたのかもしれない。
そんな既視感を覚える作品だった。 とばりを忘れてしまうのは、現実と向き合う強さを手に入れ大人になった証拠なんだろうけど、とばりはいろんな子を見送って、いまも1人でいるのだろうか。 貰った名前とノートを大事に抱えて、誰かの傷を治す手伝いをしているのだろうか。
ノスタルジックな優しさと切なさを引きずりつつ、描きおろしの上田くんの男前さに惚れ、佐田くんには2人と一緒に私も謝った。 ごめんね、何でも好きなもの食べてください…(反省)