あらすじ
洋館の一階を改装してつくられたカフェ『小さな薔薇』。こじんまりとした店だが長田和朗の愛する城だ。洋館の二階で和朗はこの家の主でありカフェのオーナーでもある叔父の玄二と暮らしている。だがある日突然、玄二が新しい住人を連れてきた。夏原葵──和朗が卒業した大学で有名な孤高の麗人だ。戸惑う和朗に玄二は釘を刺す。葵には手を出すな、と。翌朝、いつものように玄二を起こしにいった和朗はそこで玄二と同じベッドに裸で眠る葵を見てしまい──!?
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Posted by ブクログ
家族と距離を置く攻と、過去の出来事により心に大きな傷を追い、何もかも投げやりに生きる受のお話しです。
受はとにかく排他的であり刹那的で、自身でも“自分は壊れている”と認識していますが、じゃあどうすればいいのか…が分からないし、歩み寄ろうともしない。
そんな受の傷を知り、自分が受を愛して甘やかしてやりたいと攻は考えるようになりあれこれ世話を焼き、受は少しずつ変わっていきますが、そもそも受は“好き”の気持ちが分からない上に、“自分は好かれるはずがない”と思っているので、じれったいくらい関係は進みません。
そんな風に話は進むので、ラストのエチエチシーン〜エピローグでの受にもう(・∀・)ニヤニヤが止まらない!!
これから攻の愛に包まれて本当の自分を取り戻していくんだろうな。
本作は基本的に攻視点で話が進みますが、徐々に受視点も入ってくるので、双方の気持ちが読み取れて分かりやすかったです^^