【感想・ネタバレ】ビストロ青猫謎解きレシピ 魔界編のレビュー

あらすじ

京都の魔界の闇に人妻料理人が迫るミステリ。

京都御所の近くにある「ビストロ青猫」ではフランスの家庭料理を手軽に楽しめ、ケータリングサービスも評判だ。37歳の辻村凪子ももともとは夫の公輔と足繁く通う常連客だったが、三年前からこの店で働きはじめた。三年前、取材に出たまま行方がわからなくなった新聞記者の夫が、いつかここに姿を現すかもしれないという淡い期待もあったからだ。
貴船の南3キロほどにある溝口家を凪子がケータリングに訪れたその日。料理の準備を進めていると、ときどき店の手伝いをしている大学生の準平が声をひそめて言った。「あの人、もしかして『キミーK』じゃないですか?」神社仏閣巡りが趣味で“魔界”に詳しい準平によれば、溝口家のリビングでくつろぐ年齢不詳の女性は、いかがわしい噂もある呪術研究家だという。
そのキミーKこと桂喜美恵の死体が、翌朝「鐵輪の井戸」近くで見つかる。井戸は貴船神社丑の刻参りの出発点といえる“魔界”スポットだった。凪子はこの出来事を発端に、やがて続発する事件に関わっていく。それが夫・公輔の危険な“居場所”へと近づくことも知らずに――。
呪いか、祟りか、トリックか?「髑髏本尊殺人事件」の謎に人妻料理人が迫るミステリ小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

我が家で取っている地方新聞でも連載していたことがあり、毎回読んでいました。
お店のほのぼのとした雰囲気から凶悪事件に巻き込まれ……
最終的にまあるくおさまった感じですね。

ポークリエットやツナのリエットなど、
おいしそうな料理やそのレシピが出てきたのも魅力的でした♡
ポークリエットは東京駅のブランジェ浅野屋さんで見つけて購入し、
ツナのリエットとハムチーズトーストについては
自分で作ってみて食べたことがあります。
うう、また食べたいなぁ…。

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2016年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オカルト風味だけれど、悪党共の金と利権を巡る骨肉の争いに、凪子達が巻き込まれ、なんとか解決するという物語でした。

結局人間同士の争いなんだけれど、黒沢と宮市を中心に、次々と出てくる悪人(一部善人)が、最後までバタバタと死んでゆくので、すっきり爽快な読後感とはいかなかった。

ひとまず、凪子の行方不明の旦那さんが見つかったのは良かったのと、京都や静岡のミステリースポットに関する小ネタが面白かった。

唯一と言っていいほど生き残った関係者の辰夫は、続編があるならまた登場するんだろうか。約500Pの長い物語をちまちま読んだけれど、後日談も気になる。

0
2015年08月26日

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