【感想・ネタバレ】ワガランナァーのレビュー

あらすじ

明和電機社長・土佐信道、ユースケ・サンタマリアなど、稀代のクリエイターが絶賛し、平成13年度文化庁メディア芸術祭で「審査委員会推薦作品」に選ばれたあの『恋の門』の作者・羽生生純が放つ不条理でラブリーな異色のルンペン漫画が電子化で21世紀の混沌とした時代に大復活!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

作中、主人公である浮浪者の一人が、ウィリアム・バロウズで知られるイスラムの暗殺集団の始祖の言葉を引用して子供たち相手に曰く、
「ハサン・イ・サッバーは言っている
“真実などない すべては許されている”」
「じゃあさじゃあさ
それってなにしてもいいってこと?」
「子供の陥る罠がそれだ
“ゆるされる”と“可能”は違うということを知らねばならない」

これって、何年か前に流行った
「なぜ人を殺してはいけないのか」
っていう議論の最良の答えのような気がする

やはり作中、別の主人公の浮浪者が姥捨てジジイと仲良くなるが、
目の前で、嫉妬に狂った老婆にジジイが刺されて発する言葉、
「わがらんなー」
は、聖書のルカ伝23、イエスが十字架に張り付けにあった際に言う言葉、
「父よ、彼らを赦したまえ、その為すところを知らざればなり」
を思い起こさせる。
たぶん、誰も知らなかったのだ。神のみぞ知る。

人間関係に悩んだ時、読みます

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2012年01月23日

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