あらすじ
公共部門縮小が必至の時代。転職したいと思っている公務員も決して少なくないはず。最近のお役所勤めは、昔ほど楽ではないし、世間の目はますます厳しくなった。公務員制度改革によるリストラもささやかれている。もはや、「役人天国」の時代は終わったのだ。ならば民間会社で、あるいは起業することで、自分のやりたい仕事に挑戦してみてはどうか?そのための転職支援サイト「役人廃業.com」を主宰する著者は、旧文科省のキャリア組出身。現在は人材スカウト業に従事し、自らの「役人廃業」体験をもとに、多くの転職知識や事例を紹介する。さらに、公務員問題の焦点ともいえる「天下り」「留学後早期退職」についても言及。「天下り」をなくす対策として、公務員が独力で転身先を探せる環境づくりが必要であると説く。全国四〇〇万人の公務員に問いかける、キャリアチェンジのすすめ。
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Posted by ブクログ
(注:別に今仕事を辞めようとしているわけではありません)著者は元キャリア官僚であり、公務員やパブリックセクターで働くことやそれらのキャリアを客観視し見直すためには有意義な本。
いずれせよ組織に依存せず、仕事の成果は厳しく追及していかなければならないと改めて危機感を持った(安定に甘んじてしまうリスクは常につきまとうのだから)
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
公務員だって転職したい!?
お役所勤めは決して楽ではないし、世間の目も厳しい。
公務員制度改革によるリストラもささやかれている。
もはや、「役人天国」の時代は終わったのだ。
ならば、民間会社で、あるいは起業することで、自分のやりたい仕事に挑戦してみてはどうか?
そのための転職支援サイト「役人廃業.com」を主宰する著者は、旧文部省のキャリア組出身。
現在は人材スカウト業に従事し、本書で多くの転職知識や事例を紹介する。
全国四〇〇万人の公務員に問いかける、キャリアチェンジのすすめ。
[ 目次 ]
第1章 公務員社会の現状はどうなっているのか
第2章 私の「役人廃業」体験
第3章 それぞれの「役人廃業」-転職者五〇人の声
第4章 公務員からの転身術-民間企業転職編
第5章 公務員からの転身術-起業編
第6章 公務員の転職をめぐる重点問題-「天下り」「留学後早期退職」
第7章 「役人廃業」であなたは変わる、社会も変わる
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
おそらく、著者が公務員を辞めて民間に移った経験から、公務員の中には民間に出たいと思っている人が少なからずいて、そうした人向けに民間への転職の仕方を説いている。
転職の理由として、「やりたいことが見つかった」とか「閉塞感」とか「専門性が身につかない」とか「頑張りが報われない」場合にというのを挙げている。
まあこれは民間にも言えること。
あと、公務員も楽ではなくなるという点。行政の赤字による給料カットも今後はある。
将来はわからない(いまはまだ安定?)、自殺者が増えている(らしい)、辞職率2%(民間に比べて少なくね?)
んー、感想だから本に書かれている内容に対抗するデータは持ってないけどやっぱり公務員は待遇的にはいい仕事だと思うのです。とくに本を書いてまで煽ることかなあ。ほんとにやりたいことがある人は自分で動いてるし。
で、官だからとか民だからとか関係なくて、その人の今までの経験が生きないキャリアチェンジだったら、転職はどれも同じ難しさだと思う。あとコスト意識とかもその人次第だと思うし。
民でも相当な理由がない限り企業都合で辞めさせられないし。
まあ倒産っていう可能性はあるけど。安定はどっちもどっちかな。
天下り。民間が高い給料を払ってまで必要する人材なら天下りもいいんじゃないって思ってる。天下る人の人脈とか、調整力とか企画力とか企業はお金を出しても欲しい人材やし。でもそれが談合とかになるなら別だなってところ。事実を知らないからなにもわからへんけど。
Posted by ブクログ
もし自分が本当に公務員で、これから転職をするなら目を通しておいた方が良い本かもしれません。
そもそも何で辞めたの、という所から職務経歴書のアドバイスまで、割合としっかりしています。
地方公務員でインターン斡旋会社を使って、海外留学した人もいるそうな。
出ても、また戻ってくる人も多いんだって。ソニー、その他の会社もそういう制度があると書いてあった。
公務員バッシングは依然厳しく、以前のような将来の保証も無いが、やはり根強い人気もあるとの事。
仕事自体は、情報を集め、案を作り、説明(根回し)をして回る物だそうな。
Posted by ブクログ
今の日本中の公務員が気にしているのではないでしょうか?
そんな一冊を読みました。
内容は基本的に「キャリアチェンジのすすめ」という一言で表せると思います。
民間に比べて実際のところどうなのかということを詳しく述べています。
もちろん収入面で言えばアップする人、ダウンする人様々ですが一概に転職を勧めているのではなく、もしする人は現実はこうなのだからよくみなさいよと安易な転職は
リスクが高いと言っています。
ですが、著者をはじめキャリアチェンジは民間のみのものではなく、公務員も官僚のみの特権ではないから公務員だってやりたいと思えばしていいんだよって言ってる様に思えます。
そんな人達を応援できるように社会がもっともっと受け皿を作っていけばいいと感じました。
Posted by ブクログ
ごく一部の優秀な人達を除いて、公務員は民間企業に転職して使えるのかという疑問を持っていたので読んでみました。実際に私は公務員になるわけではないですが、彼らのことを知るのにいい勉強になったと思います。
Posted by ブクログ
やめないけど。
著者のサイトの宣伝かな、とも思ったけどそうでもなかった。
人生、オチのつけ方を意識して生きていこうと思った。右の感想はあまり本書と関係ない。
Posted by ブクログ
僕自身は公務員でなく、企業で安定した生活を送っているが、ちょうど、この本を読んだ時期は、会社を辞めていく優秀な人材をみるにつけ、何をきっかけに彼らは踏ん切りをつけるのだろうか?と思い巡らし、自分自身の現状に満足しない気持ちが強くなってきていた時でもあった。
著者は、この本を書いた意図について以下のように述べている。
『公務員向けの本のように見えるかもしれませんが、本当のターゲットは、「公務員を辞める奴なんて、どうせ使えない奴ばかりだろ」と考えている民間人の貴方です。拙著を読めば、そんな見方がきっと変わるはずです。』
まさに、著者の意図は伝わったと思う。
この本を読みながら、公務員をしている大学時代の友人が、自分の仕事のことをしきりに”会社”と呼び、公務員であることを公表したくないと言っていたことを思い出した。友人の彼は非常に優秀な奴であるが・・・、今、かつての良さが消えつつある。
公務員という言葉でイメージする対象は非常に広く、消防士や警察官、地方の事務職公務員や省庁勤務の国家公務員にわたるまですべてを「公務員」という言葉でまとめてしまうことには無理がある。しかし、著者はそこを踏まえたうえで、「公務員でも民間会社へ勤務する者でも、必要とされる心構えやスキルは共通である」ことに気がつかせてくれる。この意味で、本書は幅広い対象読者層に薦められると思う。
しかし、最もお勧めすべき対象読者は、やはり公務員であり、また、「おぼろげに転身を考え始めた人」ではないだろうか?
本書は、公務員を辞めようとしたときにどのような転身方法があるかについて、経験を交えながら具体的に書かれているため、転身への最初の一歩(もしくは最後の一歩)を踏み出そうかどうか迷っている人を後押しする一冊である。