【感想・ネタバレ】片翅蝶々のレビュー

あらすじ

没落した伯爵家の嫡男・雨宮水帆は、騙されて借金のカタに遊郭へ売られてしまう。そんな水帆の前に現れた、元家庭教師の一佳。七年ぶりに会う彼は財閥の次期総帥にまで出世していたが、どうしてか水帆の記憶にある優しい一佳とは違っていた。「お前を水揚げしてやる」と冷たく告げられ、一佳に買われた水帆は……。書き下ろし短編も収録!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

コチラも面白かったです。
 元伯爵家の子息が遊廓に身を沈めて男娼に―というお話はBLではいわば定番中の定番。
 なので、正直、うーん、これもかと思って読み始めたのですが、グイグイと世界に引き込まれていきました。
 幼い頃から一途に慕っていた男に水揚げされたものの、
―俺はお前が昔から嫌いだった。
 と、優しかった昔の姿とは別人のように罵られ、手酷く扱われる日々。そんな逆境の中でも男を信じようとする水帆の健気さ、いじらしさが好きです。人によっては、あまりのお人好しぶりにイラッとくる方もいるでしょうが、私個人は、こういう健気な受けが好みです。
 ちょっと途中で泣けそうになった場面もありました。
 あと、表紙が美しい。この表紙が更に作品の素敵さを盛り上げています。 

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2018年02月25日

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