あらすじ
仏のさとりの世界とそこにいたる道を説き示す華厳経。その成り立ちと教えを、自らの生に誇りをもつ、初心を大切にする、といった身近なことばから説き起こす華厳経入門の決定版。『華厳経をよむ』を改題。
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※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
もとがNHK『こころの時代』なので、構成もいかにもそんな感じである。経の成立背景を抑えた後は、経の内容を順に追っていく。筆者の経解釈はよい意味で学問的で、門外漢にも納得がいく。法華経に比べて華厳経を紹介する一般書は少ない印象だが、この一冊で華厳経がどんなものか、だいたいわかったような気がする。常に過不足のない説明がありがたい。
Posted by ブクログ
大乗仏教を勉強中。
華厳経は読んでなかったのでとりあえず入門書を読んでみる。
初期仏教と比べると、これはとんでもなく遠くまでやってきたものだと感慨もひとしお。
初期仏教は心理学みたいだけど、これは宗教だなと思う。
でも、考え方として面白いところはいろいろあって、面白かった。
Posted by ブクログ
華厳経の内容を、わかりやすいことばで解説している本です。
本書は、NHKラジオの「宗教の時間」で著者が語った内容をもとにしており、仏教にかんする知識をもたない一般の読者にも理解しやすい説明になっています。仏教の入門書には、具体的な事例について著者自身の説法のような解説を展開しながら経典の解釈を提示するような構成のものが多く見られますが、本書はあくまでもテクストを紹介しその内容を解き明かすことに著者の努力は向けられており、手堅い内容になっているように思います。
たとえば、「三千大千世界に等しい経巻が、一つの微粒子の中にあり、他の一切の微粒子もそれと同様である」という、ミクロコスモスとマクロコスモスの照応を説く思想がよく知られており、著者も「これは、とくに東アジアの仏教の世界では釈尊のさとられた内容を端的に示すものとされ、『華厳経』の根本思想を表しているとして重視されてきました」と述べていますが、「しかしそれは、一歩まちがえば、現実の衆生の生き方や生きざまをそのままに肯定し、是認する理論に変質しかねません」と注意を述べて、その思想的な意義を過度に強調する態度に傾くことなく、淡々とした叙述に徹しています。