【感想・ネタバレ】抱き桜(小学館文庫)のレビュー

あらすじ

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昭和30年7月。夏休みのある朝、小学4年生の広之は大阪から夜逃げしてきた家の子・勝治と出会った。無邪気な少年同士の友情は、親たちの抱える複雑な情と事情に流されて、ひりひりとした痛みを帯びていく。ひと夏の体験とかつて荒くれ者だった父が酔って語る魂の話は、広之の心に何を刻むのか-戦争の傷跡残る和歌山を舞台に、ふたりの少年の出会いと友情、そして別れを軸に、大人たちの人情の機微と愛情を情感こめて綴った、ふたつの家族の物語。

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Posted by ブクログ

舞台は戦後をまだ引きずっている昭和三十年の和歌山。
夏休みに入って間もなく出会った広之と勝治。
たったひと夏の限りなく濃くてかけがえのない時間。
様々な思いと心を引っ掻く傷と冒険と・・・
楽しいけれど切なくて、そんなもやもやとした感情や
ちょっとくすんで見える光景やニオイが親の愛情とともに
ジワジワと浸透してくる感じで、懐かしささえ覚えた。

吉野の桜。大和上市の桜は、きれいなんだろうなぁ~
読後感はジーンとします。

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2010年09月02日

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