あらすじ
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総アクセス数5000万を超えるペットブログ人気No.1の「富士丸な日々」著者による写真入りエッセイ。ひとりで寂しさに耐えるほうがよっぽどいい、と思っていた俺に“絶対的な愛”の意味について、お前は教えてくれた…。1DKで肩を寄せ合って暮らすハスキーとコリーのミックス犬“富士丸”との間に生まれた深い絆に、「せつなさが込み上げ、恥ずかしいほど泣いてしまいました」「優しい気持ちになれました」「幸せとは、生きるとは何かを考えるいい機会になりました」と、多くの共感を得た感動作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この評価に関しては、
「富士丸の可愛さ&父ちゃん(穴澤氏)の見事なツンデレっぷり」
に対するトキメキが大きく作用してるので、あまり参考にならないことをご了承ください。
大好きなサイト「富士丸な日々」の管理人である穴澤氏による、
愛犬富士丸に宛てた手紙、という形式の本。
とにかく富士丸への深い愛情が伝わってくる。
通勤電車の中で読みながら何度泣きそうになったことか。
「お前より先に死ねたらどれだけ楽だろう」
「でもお前なんか貰ってくるんじゃなかったとは決して思わないだろう」
いずれも本著の冒頭「息子のようで」の文章からの抜粋だが、
この一章でもう富士丸への深い愛情と、富士丸がいなくなった人生を歩む悲しみを嫌というほど知ることができる。
犬なんだから、ヒトより先に死ぬのは当たり前。寧ろ犬を残して死んでしまったら大問題だ。
それは誰しも解っていること。
でも犬を愛するものは思ってしまう。
「この子を失う悲しみを味わいたくない」
そしてまたこうも思う。
「もし自分が突然死んでしまったらこの子はどうなるんだろう」
愛情が深いからこそ、失った後の悲しみを思ってしまう。
愛情が深いからこそ、もし自分が先に逝ったら…と考える。
淡々とした文章で、大袈裟にでもドラマチックにでもなく語られる穴澤氏のこれまでと、富士丸への愛情。
ぬいぐるみを買うのと同じ感覚で動物を飼おうとしている人には是非読んでほしい。
不器用な深い愛情に、何かを感じてほしい。