【感想・ネタバレ】弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦のレビュー

あらすじ

緊急出版! 弁護士初の東証マザーズ上場を達成した著者による初の著書。
LINE株式会社 森川亮社長 推薦
「社会を変えることと真正面から向き合った起業家のストーリーです。」

なぜ仲間全員に止められても、安定した仕事を捨ててでも、ベンチャーを始めたのか?
創業から8年間ずっと赤字でも、決してあきらめなかった理由とは?
エリートの道を捨て、「困っている人を助ける」という決意をした弁護士の汗と涙のノンフィクション。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

20代中頃にして、10年以上先の今の「弁護士ドットコム」に通じるビジョンを信じていられた元榮社長は、やはり尋常じゃないと思いました。
マザーズ上場までは8年間赤字だったり(実際は同時に経営していた弁護士事務所が順調だったということはあれど)、赤字じゃなくても8年間という時間は決して短くないが、信じ続けたことがすごいし、社会や弁護士業界や周囲の人に対するリスペクトを失わず、自身のプライドに固執せず、歩み続けたことがすごい。
何よりも、名門弁護士事務所で若くして大活躍していて、そもそも弁護士という社会的にはそれだけで十分その価値を認められている環境の中で、当時の弁護士のあり方に疑問符を投げかけられたことがすごい。
こんな人がいるということは、自分に勇気を与えてくれます。

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2015年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私は最近まで法律家であると思っていましたが、マイナンバー検定試験一級を落ちちゃいました。そんな法律家いねーだろ、と思って「法律に詳しい」ことは前面に出さないようにしようかと思っています。

で、今日の最初の書評は、なんと私も使ったことがある「弁護士ドットコム」の代表・元榮(もとえ)太一郎さんの「弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦」という書籍だ。

この「弁護士ドットコム」は優れたサービスで、Yahoo知恵袋みたいに法律相談を無料で弁護士先生がやってくれるという、ビジネスモデルだ。

しかし、これを考えた元榮さんは困った。弁護士法72条では、株式会社が報酬をもらって、弁護士を紹介することが禁じられているからである。

そこで、元榮さんはなんとか弁護士側と利用者側からサービス料を徴収できるかどうかに苦心に苦心を掛けられてきたのだ。そこが本書のよみどころだ。

最初、元榮さんは弁護士先生にサービス提供者になってもらおうとして、一万人の弁護士にファックスを送って、セミナーの参加を募ったが、セミナーに来たのはたった一人だった。したがって弁護士ドットコム株式会社は創業して8年間赤字だったとのことだ。

そこで元榮さんは、様々な戦略を模索する。まず友人のコネで朝日新聞に自社の記事を載せてもらおうとしたのだ。朝日新聞の記者に自分の熱い思いを語った元榮さんは、見事朝日への記載の件の了承を取り付ける。

しかし、そこは朝日新聞。一つだけ問題を出す。相談用の登録弁護士が40人以上いないとダメだというのだ。ここが踏ん張りどころ見た元榮さんは、様々なコネを使って、頭を下げまくり、弁護士の登録人数を増やすように努力する。「元榮が頑張っているなら」と言うことで、多くの弁護士が登録してくれて、弁護士40人はクリアできたそうだ。

ところが利用者がなかなか伸びない。そこでモバイル会員を増やすことを意識する。パソコン会員は、企業法務の相談が多いのだが、個人は離婚、不倫、個人破産などマーケットが異なるのだ。

したがって、携帯キャリアの公式サイトに載せてくれるように、営業に行くのだがなかなか上手くいかない。思案していると、裏口入学的な方法で担当者と直接話すという機会を得る。そこで改善ポイントを教えてもらい、その結果公式サイトに掲載されることになったそうだ。これは経営観点上、意義が深かったそうだ。スマホ会員は有料会員となる場合が多く、これが弁護士ドットコムの利益を生み、ついには黒字化に成功する。

紙幅の問題から詳細については、本書を読んでほしいが、元榮さんが一番嬉しいのは「こんなサービスがあって便利で助かりました」とか「怖いと思っていた弁護士の先生が親身に回答してくれて感激しました」とか言われる時で、これがこの事業をやって一番やりがいがあった時だそうだ。

私も本件で「弁護士ドットコム」を利用させてもらったが、正鵠を得た回答をえた。曰く「証拠として画像を残しておくこと、あとマスコミ関係が動き出したら違法捜査は出来なくなりますよ」と茨城の弁護士先生が東京の多摩地域である、小平市の一般人の質問に快く答えてくれたのである。大野は一応一万円くらい払いましたが、サービスには納得しました。

皆さんも是非興味のある方は「弁護士ドットコム」を利用して欲しい。

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2016年04月27日

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