【感想・ネタバレ】いつでも夢をのレビュー

あらすじ

手にカッターナイフを握りしめ、街角で雨に打たれつづける女。その姿を放ってはおけない二人の男。女と同様、胸の奥に深い哀しみを抱えるヤクザ者。生きるのに無器用な、売れない小説家。それぞれの孤独が出会ったとき、ほのかに希望は生まれ、やがてそれは、大きな愛情へと育ってゆく。太宰治賞作家が描く、ひとを愛するよろこびに満ち溢れた「純愛小説」の傑作!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

再読

コーフクを喰らう時には、かなしみも喰らえ。
たのしさを喰らう時には、さみしさも喰らえ。
同(ひと)つものとしてあるものを、同つものとして、ちゃんと喰らえ。
コーフクばかり、たのしさばかり食いちらかして、うち捨てられたかなしみ の山が、澱んで、腐って、膿んじまって、そのあまりの腐臭に驚いて、あわてて皆で間に合わせのフタばかり、かぶせている。
皆さんは、そういう馬鹿だ。
そして俺は、そのフタづくりに参加する気もない、もう一つの馬鹿だ。

わたしもフタづくりをする気のない大馬鹿です・・。

0
2012年08月18日

Posted by ブクログ

久しぶりに恥ずかしくならない純愛小説を読んだ。
登場する男どもが実にかっこいい!特に、人生という言葉から「虹」を連想するジローの器の大きさと懐の深さに憧れる。
そして、愛する女性から「わたし、うまれてきて、よかった」って言われるなんて男冥利の極みである。

0
2012年01月05日

Posted by ブクログ

週末に再読しました。この本も良いです。良い話を読みたいと思った時、せひ一読を。ほっこりしますよ。同名の歌も良いですよね。

0
2011年07月04日

Posted by ブクログ

 この人の話を読むと、世の中悪い人なんていないんじゃないか、という暖かい気持ちになる。
 常識ではこんなことありえないとは理性はわかってます。でも、理性とは関係のない自分はこんな素敵な出来事を信じてる。
 辻内さんのハッピーエンドはいつも心地良いです。むずむずしないハッピーエンド。

0
2011年07月19日

Posted by ブクログ

客観的に見れば、優れた作品では無いかもしれない。でも何故かグッと来てしまう本があるものです。
50を過ぎたオジサンが「良かった〜」と言うのは気恥ずかしいような純愛御伽噺(ちなみに単行本のサブタイトルが「TOKYOオトギバナシ 」です)。
だから、人には薦めません。

ミュージシャン崩れで人が良いばかりで売れない四十歳の小説家と、心に大きな傷を持つ二十歳の娘の純愛ですからね。さらにそれを取り巻くのが「親父」と呼ばれる退職刑事とその気の良い奥さん、さらに子供の頃に妹を亡くしてしまった孤児上がりのヤクザ。
ある意味ありふれた設定だし、クサいようなところもあるのですが、辻内さんらしい優しさの表し方と、ちょっとしたオチによって心地良い笑いが浮かんだりするのです。

0
2016年08月07日

Posted by ブクログ

『セイジ』を読んだ時も思ったけど、頭の中で、映像が浮かびやすい。
シンプルなんだけど、その分登場人物の心情に入り込みやすい。

最後はずいぶん無理やりだったけどww
面白かったです。

0
2012年03月18日

「小説」ランキング