あらすじ
行き交う言葉、たゆたう思い、めくるめく色彩── 言葉の色が見えるという老(少)女・キノ。空気の読めない美少女・鳩子。色弱の画学生・音羽。大蛇丸・由良ノ介兄弟、ヒルコと双子らをめぐる優しく穏やかな日常は、ある日──。はみだす者たちへのエール。
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Posted by ブクログ
上下巻一気に読みました。
なんでもない日常の風景のひとつひとつが胸に刺さって。
悩みながらも自分に嘘をつかずに生きる彼ら、彼女らがとても愛おしかった。
他人と違ったっていいんだと思える作品です。
Posted by ブクログ
再読(今回、『裏』はスキップしたので、下巻に感想を登録)
発売当時のときと同じ印象で、やっぱり線に大分安らぎが出てきてるように感じる。
個人的には神経質なまでの張り詰めた昔の楠本さんの線が大好きだったが、今、大分力が抜けて作者さん本人、幸せそうだなあ(多分)と感じたので、これはこれで良かったなと。
内容は『kissxxxx』を少し継承した感のある”何もない日常”。
その中でも、作者の伝えたいこと、社会的メッセージは潜ませているので、まんま平和な『kissxxx』の世界(作風)とはやっぱりちょっと違う。
ここで既に『裏』の楠本まきさんの方向性が垣間見えていたんだなあと振り返って思う。