【感想・ネタバレ】エクスタシーの神学 ――キリスト教神秘主義の扉をひらくのレビュー

あらすじ

キリスト教には合理主義と神秘主義の二つの極がある。二千年におよぶキリスト教の歴史は、さながら理性と感性のはざまを揺れ動く振り子のようであった。この構図は近代以降も変わらない。宗教改革以後、むしろ振り子の振幅はますます大きくなった。イエズス会による布教活動、神秘主義の興隆、悪魔憑き、魔女狩りなど、熱狂的な信仰が西欧近代の宗教的エネルギーを吸収した。本書では、キリスト教における神秘主義の思想を、「エクスタシー」という視点から読み解いていく。ギリシア時代に水源をもち、ヨーロッパ思想の伏流水であるカトリック神秘神学を俯瞰し、キリスト教の本質に肉薄する危険な書。

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Posted by ブクログ

 宗教改革以後、聖女となる修道女を、彼女たちを描いた彫刻や絵画をもとに、その恍惚のありようを読み解く。さらに、精神分析黎明時の同様の恍惚感を示す女性まで、同じような冷静な分析で読み解いてゆく。

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2015年03月04日

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