【感想・ネタバレ】ウィズ・ザ・ビートルズのレビュー

あらすじ

アルバム14枚を語りつくす愛と情熱の書。

ビートルズがレコードデビューしたのは1962年、著者が中学生の時だった。そして、最後のアルバムが出たのが1970年。彼らが駆け抜けた年月は、彼らを追い続けた著者の〈青春〉とぴったり重なっている。ビートルズはどんなに年月が経っても常に現役だ。北極星のように不動の輝きを放ちつづけるロックンロールの神を、ビートルズ評論の第一人者が情熱をこめてリスペクトする。デビューアルバム『Please Please Me』から、最後のアルバム『Let It Be』までのオリジナル・アルバム14枚を完璧に分析し、私的ビートルズ体験を織り込んで自在に語る長篇エッセー。待望の文庫版を電子化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

作家,音楽評論家でビートルズを語らせたら右に出る者のいない(異論は認めます)、松村雄策によるThe Beatlesオリジナルアルバムの解説集。

メジャービューから数日後に生まれたことを除けば(笑),ぼく自身はビートルズ世代ではないけれど、ラジオやテレビから流れる曲を何となく聴いてた気もするので完全な後追いというわけでもなく、ビートルズに対しては何か微妙な距離を感じる(むしろ後追いファンの方が熱心さという点で、はるか上をいってるはず)。シングルやアルバムを何枚か持ってたり、ジョンやウィングスのレコードをリアルタイムで追っかけてり、「絵本ジョンレノンセンス」とか片岡義男訳の「ビートルズ詩集」とかの関連本もたくさん読んできたので、バンドとしてもその楽曲も好きなんだけど、でも一番じゃないみたいな。

それにしても、デビューから50年を超えてもまだ、新しく知るエピソードがあるんだな。
改めてThe Beatlesが聴きたくなる一冊でした。

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2015年05月03日

Posted by ブクログ

 中学高校とリアル・タイムでザ・ビートルズを体験することが出来た著者による、私的ビートルズ論、といったところか。
 あくまでも私的な思い入れ、しかも強烈な思い入れが語られているのだけれど、けっしてそれが空回りしていないところはとても好感が持てる。
 文章的にはちょっと独りよがりで判りづらい箇所もあったり、「~だと思う」で終わらせている文がかなり、しかも連続して出てくるので、ちょっと読みづらい箇所もあったりもするのだけれど、あくまでも「私的」ということなのだから、これはこれでいいのかな、なんて思えたりする。
 やはり中学高校とリアル・タイムでザ・ビートルズを体験できた、ということだけでも読んでいてうらやましくなってくる。
 なにしろピカピカのザ・ビートルズの新作を何の予備知識も無しで体験することができたのだから。
 本書の初出は2012年、文庫化は2015年。
 文庫化に際してのあとがきに「『アット・ザ・ハリウッド・ボウル』のCD化を希望する。できれば20曲くらい収録されて」という旨のことが書かれているが、2017年現在、その希望は17曲収録という形で叶えられている。

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2018年01月03日

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