【感想・ネタバレ】日輪の翼のレビュー

あらすじ

母なる聖地熊野と訣別し、若者と老婆たちはセックスと御詠歌の旅に出る。神の地皇居まで、何を探し求め彷徨うのか。聖俗混淆の流離譚。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「路地」と呼んでいる被差別部落を立退でおわれ、7人の老婆と若者が改造した冷凍トレーラーに乗って、伊勢、諏訪、出羽、恐山、皇居と御詠歌を歌いながら旅をする。老婆たちは神々と出会い近づこうとし、一方で若者たちは性の享楽にのめり込む。中上作品は3冊目ですが、否応なく文体から五感を刺激し、老婆らの感じる音や匂いなどを共有する錯覚に陥る。「路地」へは二度と戻れない。冷凍トレーラーに身を預け、新たな「路地」を見つけるのか、「路地」から脱却するのか・・・。『讃歌』という続編があるようで早速注文しました。

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2022年09月19日

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