あらすじ
リアルすぎてヤバい新常識が明らかに!
●金持ちのイケメンより貧乏なイケメンの方がモテる?
●最近の10代より両親世代の方がヤッていた?
●婚活で写りの良い写真は逆効果?
●愛はお金で買える?
●結婚は妥協の産物?
●SNSは恋愛をどう変えた?
恋愛、セックス、婚活、結婚、不倫、離婚といったテーマに経済学の考え方を取り入れ、学生たちがその成果を私生活に生かし始めた人気講義、待望の邦訳。これまでの思い込みを次々とひっくり返す、経済学・心理学の最新研究!
【本書の主な内容】
自己発見の旅としての出会いサイトでの婚活
出会い市場への経済学的アプローチ
エコノミストに学ぶ出会いサイトで成功する法
出会いのキモは場所選び
セックスレス・イン・ザ・シティ
アメリカが同性婚を受け入れた理由
結婚とは妥協に他ならない
ジャンク債のようになった亭主ども
宝くじに当たると独り身になりやすくなる
活況を呈する老いらくの恋市場
市場問題の解決策としてのツバメ喰い
性行動が減ると性病が増える
ヤリヤリ君学生にとっての買い手市場
1ドル・ドリンクと危険なセックス
アツくなるとバカな考えが良く見えるもの
【主な内容】
序論
1 あなたの恋愛
2 出会いの大学時代
3 バーチャル恋愛
4 渡る世間は鬼ばかり
5 結婚――この妙なる制度
6 生計を立てる
7 新世代の草食系男女
8 生来の好きもの
9 愛の終わり
結語
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Posted by ブクログ
結婚は唯一無二の相手との恋愛の延長にあり、他とは比べられない、全くの非経済的な行為である。と思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
本書は、女性の高学歴化、高収入化、多産化・少子化、妊性の高低、各年代毎の性行為など考えられる相当な状況での性行為や結婚・離婚のコストと実際の統計を分析している。
勿論、恋愛・結婚は唯一無二の関係なのだが、前提条件があるわけで。その前提条件こそが、「経済的なコスト」なのだ。相性が大事、共通の価値観が大事、これらは我々が意識するかしないかのレベルで既に計算済みの経済的なコストの上に成り立っている。
Posted by ブクログ
書評でみて。経済学を「やる」ことや、「恋愛」「結婚」から説く。様々な研究者の論文などから引用して、マジメに、説明している。大学生、結婚、不倫、老人、それぞれの事情について、経済的にはどのように評価されるのか、統計の比較で、わかりやすく解説。高校の先生に、今の高校生の性の現状について聞いたことがあるが、高校生、大学生がこれから、どのような人を選ぶべきか、なぜ、今、勉強が必要なのかも経済論理から説明していて、きっと役に立つと思う。いや、今、恋愛している人、結婚しようとしている人、不倫をしている人、いろいろと楽しもうとしている人、みんなが読んで参考になる。この本を読みながらピケティを意識した(読んではいないのだが)。有名な「 r>g 」(「資本収益率」>「成長率」)、「背が高い」とか「学歴」とか「イケメン」とかという後から得られない資本で、どれだけ持てるようになるかも説かれている。難点を言えば、統計の数字についてすべて文章で示していて、これをグラフにしてくれれば、もっとわかりやすいと思う。まあ、日本の大学ではこの講義は無理だろうな、女性の数が男性より多い大学では「ヤル」率が高いとか言っているし。