あらすじ
ヴィヴィアンは広告会社の経営に携わる二十五歳。最近、共同経営者の一人が別の広告会社に引き抜かれて、大口のクライアントを失い、会社は存亡の危機に瀕していた。会社を救うためには、大きな広告の契約を獲得しなければならない。そこへ舞いこんできたのが、クローヴァー社の広告の契約だ。ところが、クローヴァー社の社長レイトンは、ヴィヴィアンの体を眺めまわしたあげく、取り引きを持ちかける。自分のフィアンセとして実家のパーティに出て、群がる女性たちの盾になってくれれば、広告の契約を結ぼうと。ぶしつけな視線をそそぐレイトンに反感を覚えながらも、ヴィヴィアンは契約欲しさにその取り引きを受け入れる。レイトンがなにを企んでいるにしろ、自分の身は守れるはずよ。あっさり誘惑の罠にかかったりしないことをわからせてあげる!
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Posted by ブクログ
会社の存亡の危機にヴィヴィアンは契約を勝ち取るために奔走していた。大口の契約を取るため席を立ちたい気持ちを堪えレイトンとの面接を続けていたが、仕事について提案があると食事し誘われた時不安になる。レイトンは一週間フィアンセのふりをしてくれれば契約しようと言った。会社のために承諾したヴィヴィアンは身体を触れられることには拒否したが、彼に惹かれる気持ちも感じていた。レイトンの妹の結婚前の一週間の催しに臨んだヴィヴィアンはそこにレイトンの元妻が来ており家族がレイトンと彼女を元のさやに収めようと思っていることに気付いた。ヴィクトリアは輝くばかりに美しく、レイトンを嫉妬させるためレイトンの弟のラルフを利用しようとしていた。緊張と安堵の両方を味あわせるレイトンのためにヴィヴィアンは混乱するが、過去の経験から周りに壁を貼りめぐらせていた。ダンスパーティーで一計を案じたヴィヴィアンはラルフを誘い踊りまくった。ヴィクトリアとレイトンはパートナーがいなくなり二人で踊らざる得なくなるはずだったが計画は失敗。激怒したレイトンはヴィヴィアンが自分を攻略する罠をかけたとヴィヴィアンを責る。打ちひしがれたヴィヴィアンはレイトンの母に家族が望むことに手を貸しただけだったことを告白し直ちに辞去する手助けを頼んだ。仕事の獲得に失敗したことを報告するはずが、既に契約が終わっていることを知り愕然とする。共同経営者が心臓発作を起こしたものの、契約のせいで持ち直したことがわかり、レイトンが身体を許した見返りに契約を結んだつもりならそれでもいいとヴィヴィアンは諦めた。精神的疲労でやつれ嘔吐するヴィヴィアンの様子を聞きつけ妊娠したと誤解したレイトンがヴィヴィアンの家にやってきて結婚すると言った。ヴィヴィアンはレイトンの誤解を正したが、レイトンは来たのはヴィヴィアンとのチャンスが欲しかったからだと告げた。出会った時から自分だけが夢中なのが気に入らなかったと。自分意外の男がヴィヴィアンに関わるのが許せない、ヴィヴィアンなしの人生は行きたくないと。