あらすじ
授業中に突然鳴り出したポケベルの電子音。あわてて見た液晶画面に表示されたメッセージは『チチキトク』。病院で、豪華なカタログをかかえてやってきた葬儀社を丁重に追い返して母は言った。「うちには先祖伝来の弔い方がございます―」。(「お葬式」)。日常のなかの恐怖を、ユーモラスに描く、青春ホラー小説の誕生。
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Posted by ブクログ
現代の「新感覚」派ホラー小説です。ホラーなのにどこか可笑しい、思わずニヤリとしてしまう。若い作家さんなのに、いいえ、若い作家さんだからこそあの絶妙なタイミングが作れるのかもしれません。
短編がいくつか収録されているのでちょっとした息抜きにホラーを、なんて時に最適です。ブラックユーモアが程よく効いており、次回作が楽しみになる一品。
Posted by ブクログ
何故かケッチャムに続いて読んだので、ギャップがすごく新鮮で。ユーモアというか、いやよく考えたら怖くね?という展開が、特に最終話の後からじわじわ来る感じが一番好き。
Posted by ブクログ
非常に軽いホラー。短編集。
『青に捧げる悪夢』で「ラベンダー・サマー」が気に入ったので購入。
『お葬式』:グロさも軽く流されました
『ホテルエクセレントの怪談』:オチが良い
『十二月のゾンビ』:ラブコメ(笑)
『萩の寺』:一番マジメ
『心地よくざわめくところ』:ひたすら軽い
Posted by ブクログ
おぞましい話だけれど、あまりにも軽妙に語られるのですいすい読めてしまい、最後には「よかったね」といいたくなる。怖い話が好きな人ってこんな感じで思っててたのかなあ。この人の作品をもう少し読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
ホラーなのに軽い。良い意味で。客観的な感じの流れ。「お葬式」に期待していたが思いのほか違う短編の「十二月のゾンビ」がとても良かった。変な期待を裏切ってくれてよかったみたいな。なまぬるーいのに心地よい。
Posted by ブクログ
1999年第6回日本ホラー小説大賞短編賞で佳作を受賞した表題作を含む5編収録の短編集。
鳥肌が立つようなホラーというよりは、ブラックユーモアといった趣が強い作品が多い。文体も簡潔で読みやすいので、ガチガチのホラーは苦手という人にはおススメである。個人的には表題作も面白かったが、次に収録されている「ホテルエクセレントの怪談」が好きだった。