【感想・ネタバレ】一私小説書きの日乗 野性の章のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年07月30日

エッセイとかではなくただの日記である。
他人の日記を読むと言うことは人の生活を覗き見していかのような若干の後ろめたさと、少しの高揚があるとはおもうが、彼に関しては奔放すぎてそんなことはどうでもよい。ただ、喧嘩を売って、文句を垂れ、手製のなにかを作り、宝を呑んで、小説を書く。それだけだ。それを淡々と書...続きを読むいているだけだ。なぜだ、なぜこんなものを最初から最後まで楽しんで読んでしまうのだ。不思議だ。

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私小説家の日常

2019年11月14日

この時期の西村賢太は、このような日常の中であの小説を書いていたんだ。
エディターとのやり取りも含め、賢太の我儘ぶりが微笑ましい。
私小説家って、結句寂しがり屋かも。

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Posted by ブクログ 2014年12月10日

一見何のことは無い、西村賢太さんの日記。
しかし、味わい深し。
一日何もしていないような日も多く、
買淫も手淫も、恥ずることなく晒す。
そんな飾りのないところが大好きである。

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Posted by ブクログ 2015年04月24日

2013年5月21日から2014年6月19日までの日記。前作でずいぶんひどい人がいたものだと思ったが、その露悪的なところが病みつきになるところがあって、日記なので時間をおいてはまずいだろうと読んでしまう。

今回はよく仕事をしていて、喧嘩も少ない。玉袋さんと取っ組み合いのケンカをしても仲直りしている...続きを読む。編集者とは二人くらいともめてるけど騒動にはなっていない。

体調的には親知らずの抜歯と後半痛風と頸椎症性神経根症がダブルで押し寄せてきてる。

食べたものをベースに買淫がアクセントになりつつ快調に読めるのが魅力的。自分も少し真似て日記を書いている。

たまにおススメの作家なども出てくる。今回は藤野可織さん。自分をほめてくれる人に会うとすぐゴロニャンとなってしまう。自分は五流作家と卑下しつつ、弱い者を見ると声高になるキャラクターであり、それを嫌われるのを承知で書いてしまう覚悟がありますね。

読み続けることに意味がある日記シリーズかもしれない。初版は11月末に出ているので今年もそのくらいでしょうか。

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Posted by ブクログ 2015年02月24日

第一弾以降読んでいなくて、最近文學界か何かに自分の日記を読みなおすのは苦痛とか書いてあったのを読んだら不思議と読みたくなってまた手に取ってしまった。
相変わらずすごい食いっぷり。(私の三日分ぐらいのカロリーを一食で摂っているとかざら)そして著作もついに30冊を超えたとか。ご活躍何より。この人の文章は...続きを読む本当飽きない。いついかなるコンディションでも読める稀有な作家。憤怒の章と『一日』も読もう。面白い。

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Posted by ブクログ 2015年01月25日

週刊誌の女性記者二人現れ、自分を見て嬌声を上げる。やたらチヤホヤしてくれ、随分と思い切った性的挑発の言辞まで弄してくれ、内心舌舐めずりしつつ帰り際に二人の連絡先を聞く。色々と期待と股間が膨らむ一夜。ショートメールを送ってみる。返信はあったものの、かの夜の狂的に弾けた調子とは打って変わった事務的で素っ...続きを読む気ない文言。追ってご連絡させていただきます、とのやんわりとした拒絶の返答。結局、追っての連絡は来なかった。華やぎの中にもそこはかとないペーソスが漂う。買淫の記述が日を追うごとにバリエーションに富んでくる。辛うじて当たり、はずれと言えばはずれ。いろんな意味でややはずれ。あたりは久しぶりが幸いした感じ。大当たり、気持ちよかった。会心とは言えず。・・・・・頸椎症性神経根症の罹患で日乗は終わる。相変わらずの自己中心的身贔屓に薄ら笑いを浮かべながら、どこかほっとしてしまう。

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