あらすじ
今は抱かれていればいい。
「おまえのすべてを私に捧げろ、ならば願いを聞いてやる」敵国の皇子アスラーンに国民と家族の救済を訴えた王女エヴァンテは、彼の出した条件に従い奴隷エヴァとして彼に仕えることに。約束を守ってくれた彼に感謝し心酔するエヴァは、無垢な身体を捧げ、熱く求められることに喜びを感じていた。だが、信頼の気持ちを伝えるたびに彼の顔には苦悩が滲む。その苦しみを癒したいエヴァだったが、彼の隠していたある残酷な真実を知り――!?
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Posted by ブクログ
兄や父の思惑通りに、自分を犠牲に攻め込む口実を与えるためにやってきたアスラーンと、自国を滅ぼしにやってきた敵に皆の命乞いをしたエヴァンテ。
大きくなったエヴァンテに初潮が来ていないのはおかしいんじゃない?って思っていたら、兄皇子の元に行きたくないから、初潮が訪れていないと嘘をついていたってのも分かるし、エヴァンテに初潮が来たら、自分のハレムに入れようと思っていたアスラーンの気持ちがすれ違っていて、途中危なく兄に奪われるところでした。
兄皇子が文章の描写からはもっと風貌からして不細工を想像していたのが、イラストでは結構男前だったのが以外でした。性格は最悪ですけど。
エヴァンテが自分が奴隷になることと引き替えに国を助けてもらっていると思っていたのに、それがすべて嘘であったと分かったあたりから後半までは流れが急でしたけど、ああ、そういうことだったのかと納得。
全体的にあまりソーニャっぽくないかなぁって思っていたら、最後ミュゲのことを語ったあたりでソーニャっぽくなりました。なるほど、親切めいた行動がちょっと怪しいとは思ってましたけど、そういうことでしたかって感じです。