【感想・ネタバレ】新装版 エンドレス・ワルツのレビュー

あらすじ

2014年八月に逝去した、作家・稲葉真弓の名作。阿部薫と鈴木いづみとの凄絶な愛の軌跡を描いた、女流文学賞受賞作。解説、小池真理子。

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Posted by ブクログ

阿部薫のファンなので読みました。
鈴木いづみ目線で語られる、二人の激情的で悲劇的な愛の物語。

60年代を凝縮したような神経質な頭脳と、極端な幼児性が入り混じり、生真面目さゆえに社会を拒絶する事で、阿部薫があのような音が出せたのだと思いました。

天才だとか伝説だとかキャッチーな呼び名でよく言われがちですが、阿部薫や鈴木いづみはあくまでも極端な幼児性とアウトサイダーとしての教訓であり、高柳昌行や灰野敬二のような、理性で逸脱するような人間が本当の芸術家だと言いたい。

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2024年06月11日

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