あらすじ
【祝!ノーベル物理学賞受賞!!】四国の小さな蛍光体の製造会社に就職し、単身挑んだのが、夢の技術といわれる高輝度青色LEDの開発と製品化だった。社内の強い反発と度重なる失敗の中、ついに開発が実現したLEDの光こそ、21世紀を目前にした世界が注目する科学の成果だった。世界で認められながら社内では認められない現実に失望し、さらなる研究のために渡米する。注目の200億円裁判の真相を付記。
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Posted by ブクログ
ノーベル物理学賞受賞者でカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二先生による著書。中村修二先生については、日本的な価値観や枠組みには収まらない、個性的で時には攻撃的、傲岸不遜にも思われがちな言動、以前の勤務先との訴訟問題を記憶している人が多いかもしれませんが、中村修二先生の研究に対する信念や情熱は本当に素晴らしくて、尊敬できます。研究者や研究者を目指している学生には特に参考になる点が多い良書だと思います。
Posted by ブクログ
正しい努力ができても、"正しい方向"でなければ意味がないのだと痛感しました。
私は上に言われたことは何の疑いもなくやる派なのですが、これからは少し批判的な見方をしていけたらなと思います。
星3の理由としては、「一人で完成させた」感が強すぎたからです。
たしかに、一人孤独に十何年間もコツコツ継続することは難しいですし、辛いことだと思います。そういった意味では一人で完成させたのかもしれません。
しかし、それができる環境があったからこそ青色LEDは生まれたのであり、曲がりなりにもその環境を作り出していたのは会社です。
決して一人の手によって生まれたのではないと思います。
Posted by ブクログ
日本の大学受験制度を
「人間の個性と可能性を窒息させているシステム」
といいきってしまう。
すごいね。
それだけのことをしてきたのだね。
LED青色光を開発する。
窒素ガリウムを使っておこなう。
人がやらないところに向かって
突き進んでいったことが成功をもたらした。
結局同じことをやっても、うまくいくわけないじゃん。
ということなんだろうね。
自分を追いつめて、仕事をする。
自分の中で、観察し、アイデアを繰り返しだしていく。
熱く語るが故に、何が問題なのかがわかっておもしろい。