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Posted by ブクログ 2019年03月09日
あなたが担当したプロジェクトの成功率はどれぐらいだろうか?
30パーセント?50パーセント?80パーセント?
もし、自分のプロジェクトを成功に導くための具体的な方法論があれば、知りたいものだ。
著者は、支援したプロジェクトの成功率が、95パーセントを超えているという会社のコンサルタント。
一般的...続きを読むに、ITプロジェクトの成功率は50パーセント程度だと言われている中で、この数字は驚異的だ。
このような高い成功率を上げているプロジェクトでは、一体どんな仕事の進め方をしているのだろうか?
本書の中で、著者の会社で実際に行われている12の方法論について具体的に紹介している。プロジェクト成功の秘密を学んでみよう。
その1 プロジェクトゴールとCSF
その2 ノーミング・セッション
その3 グラウンド・ルール
その4 セッション・ゴールとアジェンダ
その5 セッション・プラン
その6 課題管理
その7 チェックポイント
その8 「80・20」
その9 ファンクショナリティ・マトリクス
その10 イエローフラッグ
その11 タイムアウト・ルール
その12 Have Fun!
「方法論」というと、単なるテクニックの話のように聞こえるかもしれないが、そうではない。根本には、「仕事を楽しむ」という価値観の共有が必要だと、著者は言う。
『チームメンバー全員で仕事の楽しみを分かち合うことができれば、私たちは素晴らしい成果をあげ、お客様も私たちと仕事をするのが本当に好きになるはずです』
仕事を楽しめば成果が上がるはずだ、という考え方だ。その12の「Have Fun」が、全ての方法論を総括しているのだろう。
プロジェクトマネジメントというと、とかく、勘と気合いと経験などと言われるが、本当は「技術」であり「スキル」であるということが本書を読むと良くわかる。
プロジェクトマネジメントが「技術」であれば、それは訓練によって取得可能だし、再現性もある。正しく使えば、上手くいく確率も上がるだろう。
筆者が紹介している方法論は、どれも具体的で、明日からすぐにでも実践できるものばかりだ。
私も、本書で紹介されている方法論のどれか一つでも、自分のプロジェクトで最初からやっていれば、良かったなと感じている。
あなたも、このような数々の「方法論」を学んで現場で実践してみてはいかがだろうか。
最初は上手く使えないかもしれないが、誰でも最初はそうだ。失敗もするだろう。
しかし諦めずに何度もトライしてみてほしい。
そうすればあなたのプロジェクトの成功率は、確実に上がるはずだ。
Posted by ブクログ 2018年10月11日
セッション(会議)のやり方次第でプロジェクトは成功する、というお題でも良いかも。それでは本が売れなくなりそうですが。
ケンブリッジは英国の大学のイメージがありますが、このケンブリッジは米国と日本に法人があるコンサルタント会社、ケンブリッジテクノロジーパートナーズのこと。
Posted by ブクログ 2013年07月22日
『プロジェクト・ファシリテーション』と併せて読むことで、ケンブリッジ式ファシリテーションの体系がよく理解できると思います。コンセプトも理解しやすくキャッチーな感じなので取り入れてみたい。
Posted by ブクログ 2012年11月14日
こんなプロジェクトにしたい。
こんな会議にしたい。
ケンブリッジのコンサルタントになりたい!
権限が欲しい。
権力が欲しい。
権限や権力は、人を振り向かせる大きな要素だから。
しかし権限があると諫言や意見は来なくなる。
バランスが大切。
ってぜんぜんブックレビューになってないですね(笑)
内...続きを読む容は、徹底できれば超効果ありそうです。
ただ、内容はプロジェクトの進捗管理というより、個々のファシリテート(効果的な整理)法 かな。
Posted by ブクログ 2012年01月08日
当たり前のことが書かれているんだけど、何故か実践できていない。
その結果、プロジェクトが上手くいっていないことを気づかせる一冊です。
事前の段取りの大切さや目的の明確化はわかっているのに実行できない時にこの本は、それを実践するためのノウハウが書かれていて、凄く参考になりました。
Posted by ブクログ 2012年07月08日
ITコンサル会社のケンブリッジ社=CTPの知恵をいくつかピックアップした書籍。内容は非常にわかりやすく、具体的にまとめられている。
CTPの強みは価値観、仕事の進め方といった文化が各メンバーに徹底して共有されているという点なのだろう。そのため、この全てをやろうとしても、それは会社ごとの文化が違うので...続きを読む、難しいかもしれない。だが、可能な事はいくつもあるので、そこから実行するのがいいかもしれない。
<目次>
1.プロジェクト・ゴールとCSF(成功要因)
どうなったら成功なのかの定義
2.ノーミング・セッション
機能するチームに組み立てるために最初に行うミーティング
3.グラウンドルール
プロジェクトでのメンバー振る舞いを決める
4.セッションゴールとアジェンダ
ミーティングでのゴールとアジェンダを決める
悪い例:~~について検討する
良い例:~~の懸念事項を洗いだす
5.セッションプラン
いつ、どのような内容のセッションを誰に参加してもらって実施するかを計画する
6.課題管理
プロジェクトでの課題解決の仕組みを作り、スピーディにさばく。
問題(現象)、課題、TODO、クローズの4ステップ
7.チェックポイント
短い時間で行う振り返りのミーティング。
ミーティングの最後にゴールの達成有無と良かった点、悪かった点の確認。チームでの進捗確認、課題共有(検討は別の場で行う)
8.80:20
80%の効果を目標にする。20%の時間で80%の効果が期待できるケースもある
9.ファンクションマトリクス
やらないことまで定義する。やること・やらないことを決めるプロセスを明確にして、合意の経緯を明確にする。みんなが納得する内容にする
10.イエローフラッグ
良くない知らせをいかに早く報告するか・させるか。自分が理解できていない点を理解する。自分のタスクを考えた範囲の視点から自分のタスクを考える
11.タイムアウト・ルール
会議や仕事の停滞時に行うブレイクアウト
12.Have Fun
仕事を楽しむ
その他
・ファシリテーションとはプロセスのデザインを行う事
(会議だけでなくプロジェクトのプロセス)
・顧客のキーマン(決定権を持つ人、役員クラス)を巻き込む
・新しいプロジェクトチームを組む際には、自分の役割、何を学んでいくか、不安に思う点が何かを宣言する
・ある種の能力は身に着けるのに数年かかる。
Posted by ブクログ 2011年10月12日
プロジェクト運営でのポイントが整理しれた良い本と思う。
コンサルタントの基本としておすすめ。
自分が感じ、学んだことが間違っていないことを再確認した
Posted by ブクログ 2011年09月12日
「プロジェクトファシリテーション」の本が刺激的なLiveだとしたら、こちらは譜面のよう。暗譜が出来ても、いい演奏ができる訳じゃない。いい演奏・納得のいく演奏をするには長い時間がかかることもある…楽譜をさっき整理していたので感想と重ねて。
Posted by ブクログ 2013年07月01日
プロジェクトをやる人にとって、大切な話がコンパクトに纏められている。僕にとっては、改めて確認できる内容だった。
・会議(セッション)は目的を明確に。離れる内容なら、いったん課題として挙げておき、別の機会に議論する。
・80:20の法則・・・20%の時間で80%の成果が出せるなら、それは、少ない労力で...続きを読む成果を出せ、早く成果を得られ、手戻りを防ぐというメリットが有る。
・グラウンドルール・・PJメンバで共有しておくべき、基本的なルール。僕の関わったPJでは、ルールまでいかないが、PJのビジョン、目標をホワイトボードに書いていたことはあった。
・チェックポイント・・・僕の関わったPJでは、朝礼をやっていた。確かに、顔を合わせて挨拶するだけでも、一体感が高まることに役立つし、周りの状況もわかってよかった。
・20分ルール・・・5分考えてできそうにない場合、10分で確認スべきことを整理して、5分で聞くべき人を決める。もう少し考えてもいいと思うけど、早く確認して前に進むことは大切だという点はその通りです。気軽に聞ける人が身近にいるといいですね。
・イエローフラッグ・・・遅れなどPJにとって悪い報告は早くする。言いやすい環境、とても大切です。。。