あらすじ
●内容紹介
政権交代が実現した今、自民党の政治家がどれだけヒマだかご存知ですか? 当選回数順、持ち回りで大臣をしてきた人たちは、勉強するということを知りませんから、今はヒマに明かせて毎夜パーティ三昧。政権を奪い返すための政策の勉強などまだまだ、といったところだそうです。そんな政治家の近況からはじまって、政権交代によって政治の世界がどう変わりつつあるのか、を語ります。池上彰さんだからこそ知っている、新聞に掲載されない事実、日本がどう変わっていくのかを、45分でわかるように、ダイジェスト版にまとめました。
今、自民党政治家はどれだけヒマなのか?/持ち回り大臣の恥ずかしい実態/脱官僚政治、とはどういうことか/退職金の優遇制度は、天下りのため?/官僚は間違えない、という間違い/メディアが報じない八ッ場ダムの実情/羽田のハブ空港化と旧政権のしがらみ/公共工事を止められない理由/政権交代のない国は民主主義度が低い/政権が変わったらギクシャクしてあたりまえ/民主党は情報発信力に問題あり/マスコミは必要以上に懐疑的になっている/私たちはまだ、政権交代に慣れていない
●著者紹介
池上彰(いけがみ・あきら)
ジャーナリスト。NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役として11年にわたって活躍。「14歳からのお金の話」「14歳からの世界金融危機」「14歳からの世界恐慌入門」「新型インフルエンザの基礎知識」(以上、マガジンハウス)など、著書多数。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昨年の政権交代の意義とその後の展望について簡単に述べた本。「45分でわかる」と銘打った80ページ程度の本なのですぐ読める。著者は政権交代に肯定的な様子。
興味深かった点
・ニュースに出る八ッ場ダムの工事現場の映像は、実は本体工事のものではなく、道路の架け替え工事のもの
・経産省は2020年までにCO2を25%削減すると、一世帯36万円負担が増えると試算した。しかし、これはGDPが毎年1.3%成長することを前提としており、2020年には家計の所得が70万円増えることは説明されていない。民主党にはそういった説明能力が求められる
・マスコミにも政権交代がかかっている政党が味わうような緊張感が必要
というのには納得した。