【感想・ネタバレ】ルンタのレビュー

山下澄人

人間という暮らしにうんざりしたというわたしは、それでも自殺はせずに「わたし」と呼ぶ装置をもう少し観察してみたいと望み、家を出て山へ向かうことに。ユという女性との記憶と死んだはずの友人の中西を道連れに山を目指し、吹雪の中で出会った黒い馬「ルンタ」に乗り、さらに深い雪の中を進んでいく。生と死、現在と過去を行き来する人々が、人間の意識や時間の虚構を疑わせながらもまた確かな生を感じさせる。保坂和志氏絶賛!

[ブクログ · ★★★★☆]

　こういうのって、好き嫌いというか、好みがわかれますな。なにが書かれているかとか、文章の主語述語とか、そいうことにこだわる人は付いて行けまヘン。学校の国語の先生が「お前なあ、ここの展開意味わからんやろ。」とかいいそうなところがいっぱいあるけど、これはいい小説です。結構断言します。

[ブクログ · ★★★☆☆]

文体が独特です。最初は取っ付きにくいですが、そのうちこのぐるぐる感に慣れてきて、妄想とも自分の脳内思考とも言う物が自分の中で出来ていく不思議な共有化がありました。だけど、それで？と言う感じ。何がしたかったのだろう？