あらすじ
「認知症+予備軍1000万人」時代に備える。暴力、無視、抵抗――。介護者泣かせの行動はなぜ起こるのか? 記憶障害や知的能力の低下だけではとらえきれない、患者の「心の変化」とは? 現役世代を襲う「若年性認知症」の背後にひそむ「脳の病変」とは? 早期発見を可能にする知識とは? 症状を理解し、介護の負担を軽くする新しい視点を、専門医がやさしく語る。(ブルーバックス・2014年11月刊)
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Posted by ブクログ
社会的認知(Social Cognition)の観点から見た認知症へのアプローチ。今まで、単に記憶の障害と割り切ってきたが、DSM-Vでの診断基準では社会的認知の障害も加わってきている。今までは、脳に局在する中枢から捉えることが多かったが、これからはネットワークで存在する社会脳にもっと注目を当てるべきである。そして、この考え方は認知症ばかりではなく、高次脳機能障害や小児の分野でも関わってくる。リハビリを志すものにとっては、必須の知識となってくるのではないだろうか。認知症から語られてはいるが、症状・病態を選ばず社会脳の知識を得るには良い入門書である。
Posted by ブクログ
社会脳科学の知見を利用して、認知症の人々の症候を理解しようという意欲作。少し強引な部分もあるし、おそらく、複数の原因があったり、いろいろなとらえ方ができるもののあると思いますが、面白く読ませていただきました。