あらすじ
社会現象にまでなったアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を読み解くための基本文献。庵野秀明監督への超ロング・インタビュー、制作スタッフたちによる未発表「庵野秀明“欠席裁判”座談会」前編を含む第一集。
目次情報
第一部
庵野秀明ロングインタビュー(構成+大泉実成)
・第壱章 僕たちには何もない
・第弐章 物語の終わらせ方
・第参章 創作とはオナニーショウである
・第四章 「デビルマン」とエディプス・コンプレックス
第二部 『エヴァンゲリオン』スタッフによる庵野秀明“欠席裁判”(前編)
第三部綾波レイとはなにか?(大泉実成)
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Posted by ブクログ
本棚に頭をガンガン打ち付けてチクショー!そう叫んでリテイクを拒んだ美監にリテイクを受け入れさせた庵野さん。すげえ……キチガイだけどすげえ。北野武さんを血を流してる人と評し、ラピュタは嫌いと書いてあり、おぉ俺と一緒と勝手に同化して良い気分になったり……。ナウシカ(漫画版)とエヴァのオナニーショウっぷり! ヌーヴェルヴァーグですでにやってる(『ホーリーマウンテン』『幕末太陽傳』)。ヤマト2~最終話を覚えるほどテープで聞き込んだり。メランコリーな口唇依存型。脳や薬物、薬に宗教ちゃんと勉強してるんだなあ。
Posted by ブクログ
オリジナルが存在するとしたら自分の人生しかないんだから、作家はパンツを脱いでなんぼっていうインタビュー本。
色んな事に対してごまかしがあんまりない人なんだろうなーという印象を受けた。
宮崎駿作品評も、
「『トトロ』まではまだ良かったですね。『魔女の宅急便』あたりからかな。『紅の豚』はもうダメです。あれが宮崎さんのプライベートフィルムみたいですけれどダメでした。僕の感覚だとあれはパンツを脱いでいないんですよ。なんか膝までずらしている感じはあるんですが、後は足からパンツを抜くかどうか。パンツを捨てて裸で踊れば、いよいよ宮崎さんは引退を決意したかなと思います。」
と、言っていて、『風立ちぬ』の記者会見で庵野さんが「宮崎さんがパンツを脱いだ。宮崎さんも大人になるんだ、と驚いた」という発言の意味がわかった。
「自分のリアリティーなんて自分しかないんですよね。受けなきゃもう裸で踊るしかない。ストリップしかないと思います。」