あらすじ
朝の市場の露天商から偶然手に入れた廃絶されたメイル家の紋章が押されているずしりと重いノート。その古いノートは、カーン中央大学の自由着想ノートというものだった。そして後半のページに記されていたのは、このノートを盗んだものが記述したという独白―それは事実とも物語ともつかぬ、ある少年の話だった。貧しい巡礼の子供として生まれたリジュー・グレネル・ラファル。ミルソーティア暦40176年、冬の底冷えのなか、父親と一緒に北西部アーマンディー・サッシェ地方を旅し続けていた。ある晩、父が姿を消すことから物語は始まるのだった…。本格ファンタジー始動! 【カバー・本文イラスト/鈴木理華】
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Posted by ブクログ
現役パイロットである作者ならではの航空理論を活かした描写が人型ロボットの飛行シーンを個性的に彩るSFファンタジー作品です。ストーリー展開が遅くて場面場面をじっくり丁寧(すぎるくらい)に進めていくのでせっかく手に握った汗が指先を冷たくしていくほど読んでいてモヤモヤすることも。「ライトノベル界においてディストピアを描かせたら右に出るものはいない」と言えるほど抑圧された世界観は読者の心を掴んで握りつぶすほど力がこもっているッ
Posted by ブクログ
イラストに引かれて手に取った小説。
護樹騎士団物語シリーズの1巻。
読者は主人公の日記を手に取ったとある街の人間が、主人公の回想録(注釈つき)を読んでいく、というような感じで読むことになります。
初めはその形式に戸惑いますが、慣れてくるとそれほど気になりません。
ストーリーも面白いです。
基本は王子と乞食の発展系?貴族の御曹司と、入れ替わった少年の話。
でも主人公には当然ながらヒミツがあります。
表紙買いすると、何巻目からか詐欺にあった気分になります。
表紙はずっと鈴木氏ですが、途中から別のSUZUKI氏が中の挿絵を描いてます。
内容が面白いのは保障しますが、表紙の人の絵が見たくて買う人は覚悟しておいて下さい(笑)。