【感想・ネタバレ】のり平のパーッといきましょう(小学館文庫)のレビュー

あらすじ

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映画『社長シリーズ』や『駅前シリーズ』でおなじみの喜劇役者三木のり平は、実は『雲の上団五郎一座』や『放浪記』などをはじめとする出演・演出で活躍した舞台人でもあった。戦後日本の喜劇界に偉大な足跡を残したこの名優の芸、笑い、酒、友人、女性などの全人生を、聞き書きの名手が構成した演劇的自伝。抱腹絶倒の一代記であるばかりでなく、今の“喜劇”と称するお笑いに対しての痛切な思いも語り尽くした遺言状でもある。

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Posted by ブクログ

「三木のり平」のイメージが変わる一冊。

 のり平といえば、社長シリーズ・駅前シリーズなどでの軽妙洒脱な演技が印象深い。しかし、本書を読んで、その演技も、緻密な理論と多彩な経験とに裏打ちされていたことが、よく分かった。また、氏の演技に対する愛情と不断の努力も赤裸々に語られている。
 
 芸能界という特殊な世界に関するものとはいえ、氏の理論と体験談とは、下手な啓発本やビジネス書よりも、「自己実現」と「成功」を達成するために役に立つように思われた。
 
 さらに、序盤の氏の生い立ちのくだりは、リアルな戦中戦後史でもあって、貴重な資料ともいえる。

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2010年03月04日

Posted by ブクログ

(再読)

著者は小田豊二というエディトリアルディレクター(なんだそれ?)で、日本聞き書き学会の会員とやら。
日本聞き書き学会!そんなものが存在するのか。
余談だけど、私が聞き書きという文体に始めて遭遇したのは永ちゃんの『成りあがり』で著者は糸井重里さんだった。
聞き書きには説得力があるね。

この本は、まるでそこにのり平が座ってお酒でも飲みながら語ってくれているよう。
聞き手がすこし走りすぎている感もある。

この本を読んでいたら『男はつらいよ/寅次郎と殿様』を思い出したのでいそいそと観る。爆笑。

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2012年12月09日

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