あらすじ
テレビニュースは、なぜつまらなくなったのか? ニュースとワイドショーの垣根の消失、ニュースなのに視聴率を取らなければならない現実、番組や企画を外注することによる「やらせ」の多発。そして、記者の取材への熱意はなくなり、取材力の低下が著しい現場……。テレビは、視聴率に阿(おもね)るあまり視聴者に見放されるという負の循環に陥ってしまった。人気報道番組のキャスター、解説委員などを歴任した著者が、テレビ報道の内側を余すところなく著す。さらに自らがウェブメディアJapan In Depthを立ち上げた背景を語りながら、ウェブとテレビ報道の今後を考える。今アメリカではSNSなどでの「口コミ」で爆発的に情報を広げることを狙う「バイラル・メディア」や、莫大なデータを図表を用いてわかりやすく解説する「データ・ジャーナリズム」が花盛りだが、翻って日本のメディアはどうなのか。日本のテレビの「ネットアレルギー」を告発し、真摯な提言を行う。
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Posted by ブクログ
買って暫く読んでいなかったが、移動中の電車内であっと言う間に読めた一冊w
テレビ局の内情から、ネット普及による報道のあり方、今後のテレビの課題等を、実際にテレビ局に勤めていた著者の経験を通じて論じている。
現状の把握としてはよい1冊かと。
スラスラと読めた。
視聴率至上主義は本当にテレビをつまらなくし、テレビやネットのリテラシーが低い人たちをどんどん画一的な考えに追いやっている原因の一つだと思うので、より多彩で面白い番組やコンテンツがテレビやネットなど媒体に関わる事無く生まれて欲しいと願う。
Posted by ブクログ
フジテレビに中途入社し、ディレクターやキャスターを勤め、今はネットの報道サイトを立ち上げた人による、テレビ報道の限界と、今後のネット配信の可能性を追求した一冊。
どちらかというとテレビ畑出身なので、テレビよりの内容だったが、色々とテレビ局の内幕を知ることができたのは面白かった。