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これは読むべきでは
私も、秀作だと思います。
機械的にあらすじを言ってしまえば、「ある日ある若者のボロアパートのドアを人間そっくりのロボット娘が(略)」という、今や気が遠くなる程ありきたりな話です。
でも、その後の彼等のしんみりした暮らし(と、その背後に控える巨大なコンピュータ)の描写は、今の漫画作品群でもなかなか追いつけないのでは?
この本の表紙は、後から書かれたものか普通な気もしますが、連載当時の月刊誌(ウイングス)の表紙など、(少なくとも連載前期は)生き生きと弾ける様な絵柄でした。
蛇足。
連載開始は1982年。
35年以上前で、スマホもネットもなく、MZ-80やPC8001といった8ビットパソコンがやっと高値で売り出された時代です。
そんな時代に出た本作品が、2019年の今の技術を、割と的確に言い当てているのも凄いです。例えば表紙の黒いバッグは、大きなコンピュータセンター(今でいうクラウドの一歩手前?)との 無線中継器の様なもんです。もちろん当時はそんなルータもクラウドサービスも名前さえ知られていなかった筈ですw