あらすじ
そこは愛人契約と引きかえの珊瑚の島。
昼は太陽に、そして夜は業火に焼かれる……。
アシュリーは亡き父が遺したフロリダ沖の小島で暮らしている。ある週末、セバスチャンと名乗る謎めいた男性が島を観光で訪れた。生まれついての征服者のような彼の荒々しい魅力に抗えず、アシュリーは一度きりと固く心に誓い、熱い夜をともにする──それが残酷な復讐の始まりとも知らずに……。彼が島を去ってすぐ、アシュリーのもとに驚愕の知らせが届いた。島はすべて、借金のかたとして巨大企業に買収されたというのだ。そしてその会社社長こそ、あのセバスチャンだった!せめて島だけは返してと懇願するアシュリーに、彼は傲然と言った。「一カ月間ぼくの愛人になるなら、島に住まわせてやろう」■2014年1月に『生け贄の花嫁』で日本デビューを飾って以来、その
ドラマチックで情熱的な作風で話題沸騰中のS・カー、最新作です。
アン・メイザーを彷彿とさせる怒濤のロマンスをお見逃しなく!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この「愛人島」というタイトルは、非常に誤解を受けやすいのではないかと感じた。何故、こんな刺激的なタイトルをつけたのか判らないが、内容としては、このタイトルから連想させるようなものではない。
子供の頃、イネス・キーというリゾート島を理不尽なやり方で奪われた青年が長じて、彼の一家を破滅に追いやった男の娘を追い詰め、卑劣なやり方で逆にまた島を彼女から奪い返す。
いわば、復讐劇である。しかし、予期せず男が憎き仇の娘を愛してしまったことから、事態は更に複雑に。
愛憎が絡んだ復讐劇になってしまう。
ラストは男が心を入れ替え、彼女が本当に大切な存在だと気づきプロポーズする。めでたし、めでたしといったところか。