【感想・ネタバレ】陽炎日記のレビュー

書店員のおすすめ

今まで味わったことのない、甘酸っぱいようなほろ苦いような不思議な感情にさせてくれる読み切り作品です。
3つの作品が収録されており、1冊で3度楽しめておトクです。

1つ目の作品は、「陽炎日記」です。
個人的には、この「陽炎日記」が一番心に染みました。
非処女のような振る舞いをしつつ、本当は処女の鈴木藤子(とうこ)。そんな藤子に好意をもつ丸眼鏡好青年、園川くん。藤子の友人、須田くん。
そんな3人の大学生を巡るリアルな青春のお話です。

園川くんと須田くんが友人論を語る場面がお気に入りです。
2人の語る友人論にそれぞれ思い当たるところがあったりして、心に刺さりました。
また、彼らに友人論を語らせることによって、園川くんと須田くんの人間性の違いを、短い読み切りの中で表現しているという意味でも、この場面がお気に入りです。
ストーリーだけでなく、2人がどんな友人論を持っているのかにも注目して読んでみてください。

2つ目の作品「陽炎日記2」は、ドロドロな切ない恋愛のお話です。でも青春っていいなと思わせてくれます。
3つ目の作品「点の領域」は、フィクション要素強め、考察が深まるお話です。これも切ないですが、前向きな気持ちにさせてくれます。

といったように、青春の甘いような苦いような、何とも言えないあの感情を味わいたい人にぜひお勧めしたい作品です。

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2009年10月04日

生々しくて全然綺麗じゃない恋愛の話。でもこれ今まで読んできたありとあらゆる本の中で一番好きなんだよう。げんしけんでも時々こんな匂いはするけど。この頃の作風に戻ってくんないかな。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

木尾士目さんのデビュー作なのですが秀逸です。童貞小僧の僕にはこれを読んだ時すごく勉強になりましたね。ある意味この本は山本直樹さんと対をなすぐらいの出来です。

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Posted by ブクログ 2015年03月20日

げんしけんの人の短編集
絵が全然違うけど男女間のもつれとか葛藤とかとてもおもしらくて今の作品のベースになってるんだろう。

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Posted by ブクログ 2013年01月23日

未レビュー消化。大学生という窓口が広がり、色んな現実にぶつかったり時期をリアルに描いた作品でした。陽炎日記は自分の拙い経験から相手を勝手に想像したり、自分をイイ人間に見せたくてしょうがない衝動を真摯に描いたいいストーリーでした。見事な感情の切り売り、初期作品はこうでなくては。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

失恋荒治療1
久々に読んだ。
大方の人と同様、『げんしけん』→『四年生』→『五年生』→『陽炎日記』ときた。
それぞれ良さがあるけれど、これが一番えぐる。
失恋したばかりの自分の事情からか、今回は2話目にやられた。(再読・07/02/04)

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

最近げんしけん? ですか? なんかそんなのを描いてるみたいですけど自分の中で木尾といったらこれ。これはもう文学です。

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