【感想・ネタバレ】「やさしさ」と「冷たさ」の心理 自分の成長に“大切な人”を間違えるなのレビュー

あらすじ

あなたが自信を持てないのは、つき合うべき人を間違えているからだ。本書は、あなたを受容してくれる「やさしい人」をどう見分けたらよいか、人間の見方を助言する。

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Posted by ブクログ

自信のない人は、
小さい頃から、
いろいろなかたちで心理的に操作されてきた。

あなたをおだてることで操作することもあれば、あなたに罪の意識を持たせることで操作することもある。


自分の周囲にいた人が自分に対してどう反応したかというだけのことで、自分のイメージができあがってくるのである。


「自分がこうしたら、周囲はこう反応してほしい」ということの多い人が、甘えた人ということである。
簡単に言えばわがまま。
自分ではなく他人への要求が多い人。


十分に愛された者は、周囲を信頼し自分を信頼することができる。

十分に愛された者、甘えの欲求を満たされた者は、自分を信頼し独り立ちできる。

周囲の自分に対する反応に、自分の感情が左右されることはない。


虚栄心の強い人というのは、一人では何もできない。
一人で何かをしているのではつまらないのである。一人で泳いでいても面白くない。
一人で湖をながめていてもつまらない。
一人で森を散歩していても気がめいる。

それはちょうど小さい子供が何をするのにも母親と一緒でないとつまらない、というのと同じことなのである。


利己主義者は、生きることが楽しめない。
その人といて、その人といることを楽しむというより、その人が自分に何をしてくれるかということばかりになってしまう。
利己主義者というのが情緒的に未成熟だというのは、こういうことである。


男性不信になり、投げやりになる女性は、やはり依存性の強い女性であろう。
「男なんて結局、みんな私の肉体を求めてくるだけだ」と不信になる。
そして、そこから抜け出そうする意志も持てない。


自分は愛されるに価する存在であると感じられるか、自分は愛されるに価しないと感じてしまうかは、本人の一生の幸不幸を支配する。


自分に自信がないということは
ありのままの自分が他人に愛されるに
価しないと感じているとも言える。

つまり自信を奪われ続け、取り戻そうと奮起できないほどに淘汰されると...。


You have a right to be here.


人間は自分に自信がないからこそ、ついつい虚勢を張ってしまうのである。
自信のない人が自信を持とうとする時によく失敗するのは、心の底の感じ方をそのままにしておいて、自信を持とうとするからである。


心の健康な人は、相手が自分にとってどんなに大切になってきても、その人なしでは生きていかれない、というようにはならない。
その人は自分にとって大切である。
その人と一緒にいる時間を大切にしようとする。


相手の好意を確認し続けることは、
相手を信頼せず傷つけることだということに、不安な人は気がついていない。


暗黙のうちに相手の愛情を要求する人
利己的で操作性のあるナルシシストとも言える。


「自分が相手を好きなのだから、相手も自分を好きなのは当り前だと考えるのはおかしい、それはナルシシストである」

「らしさ」にとらわれず、自分を確立すること

嫌われる人というのは、心の底で自信がないのに自信のある「ふり」をする人だと言われる。
一口で言えば、虚勢を張って生きている人であろう。

〝表面が立派な人〟ほど他人の心を破壊する

やりたい事をやる自分を許す


この世の中に、美しい音がないわけではない、美しい景色がないわけではない、ただそれを味わう心がないだけである。

その心の可能性は、すべての人にあった。その可能性を実現した人と、しない人との違いである。

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2020年10月07日

Posted by ブクログ

p138
自分が楽しむことは、決して人を傷つけない。人間は楽しんでもいい。ただ、小さい頃「楽しむな」「仕事をしろ」というメッセージをあまりにも受けたので、人によっては楽しむことに罪の意識を感じる。

自分が思っていることと違うことを、相手の要求のままにやることで、ねじれが生じておかしくなるということらしい。大人になって、癇癪を起こすわけにはいかないから、不機嫌になる態度で代替したりする。なぜそうするかというと、相手の要求を飲まないと、相手との関係が壊れるとか、そういう不安があるから。その不安は、子供の頃などに、ありのままを受け入れてもらえなかったという体験があるから、自らを繕おうとするから。主に、親との関係が良くなかったということがある。

自分の場合は、親が原因のところもあるかなとは思いますが、小学校・中学校の生活が酷かったせいでしょうね。就職して仕事をするようになって、いくらか自信を付けてきて、不安は払拭したと思ったんですが、根っこには不安はやはり居座っていて、自分の中のねじれは未だに解消していないように思います。

断るべきは断るとか、違うものは違うと言うとか、自分にウソを付かないこと。その積み重ねが、自身を成長させ、過去のトラウマから抜け出せる手段なのかなと思いました。

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2018年01月01日

Posted by ブクログ

ハイ、これも再読。
うだうだと結論がナイと言われやすい加藤先生ですが、
これは素晴らしい本だと私は思いまっす。

劣等感〜
カテゴリー〜
そんなもの捨ててみましょ〜

あぁー、林檎の歌詞なんてうましw

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

難しい言葉が少なくて読み易かったです。周りの人も、もちろん自分も多くが当てはまり過ぎて、いろいろ考えるきっかけになった。
普段の思考の一枚内側を提示してくれていると思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この本に出会ってから自分が物凄く変わった。最初はこの本が自分の理想像だった。それがだんだんと本当の自分に近づいていって、最終的に自分のものになった。この本に出会っていなかったら自分の考え方の幅は今でも狭かったかもしれない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

作者の経験に基づいて書かれ、よく的を射ている良書。

自分の身体的、知的な弱点を受け入れ、相手に対して恥ずかしいと感じない関係を持つ。そのような関係においてこそ、人は精神的に解放され、心理的に成長できる。

生きることを苦痛と感じず、自然に、解放されて、享受できるようになるヒントはちりばめられている。同時に、自身と他人の思考の背景が分かるので、自己や自身と親しい他人のチェックシートとして活用することが出来る。

必要な部分だけでも、一度目を通すことをお勧めする。

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2012年01月06日

Posted by ブクログ

「甘えの心理」について。自分の欲しいもの、欲しい言葉のために道徳観を振りかざす人ってのはたしかにいるもの。傍に居て欲しいのはその人ではなくて、自分の欲しい言葉、反応をしてくれる人、というような人間関係は少なくないと思う。自分自身も含めて「それって甘えているんじゃないの?」という人の言動について考えさせられた。

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2011年07月17日

Posted by ブクログ

読んでてよかったと思える本。
自分の過去の経験をいろいろと考えさせられ、自分を見つめなおす機会を得ることが出来ました。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

★3.5
専門的な言葉も出てきて、少し難しいと思うところもあった

反動形成という言葉を初めて知った
相手を嫌いだという感情を抑圧することで、逆の対応をしてしまう
なんとなくわかる気がした。

自分にも少し当てはまるところもあった。
子供の構ってとほっといての時期があって、自立していくというのは大切なことだと思った

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2023年12月19日

Posted by ブクログ

とても大切なことを語っているとは思うが、
抽象的なので、いまいちピンとこないことも・・・

メインタイトルよりも、サブタイトル通りの著作。

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2012年04月03日

Posted by ブクログ

生まれもっての環境が大きく個人の心理状態に左右する。それに自我意識のない人々は気づいていない、負のループというお話。
単純な対立論として読むのではなく、お互いの性質が自分には混ざり混んでいることを意識して読むほうがためになると感じた。
二元論的で少し怖い。弱っている時に読むと危ういかも。心理系の本は一歩踏み込むと宗教的なにおいがして、抵抗がある自分にとっては怖いなぁと。
最後の方は自分にとっては現実から少し離れてしまったように感じた。

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2012年01月16日

Posted by ブクログ

わかりやすいし、ためになるけど、
この方のクセのある文体が自分には合わないかも。
何冊か読んだ事あるけど、読んでいくうちにやはり、
なんか、根本的に、クラいし人のウラ読みし過ぎ?
それが仕事なんだろうけれども。

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2010年08月01日

Posted by ブクログ

親子関係にも使えるし、新たな自分発見にも使えるんじゃないでしょうか。部分的に極論になってたり決め付け気味なのは仕様です。適度に客観視しながら読むのが良いでしょう。

私のように他人の前ではいい人になろうとしたり、無意味に他人の機嫌を損ねないようにしたり、常に気を遣い続けて疲れちゃうようなヤツは、どうしてそういう風になってしまったか分かったような気になるから読んでみるといい(分かった気になるので十分だと思う。だって自分の内面のことだしね。誰にも迷惑かけないし)。それが原因でストレスや自己嫌悪を引き出してる人にのみ有効。必要ない人には必要ない本。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

なぜか劣等感に悩まされたり、いわれなき罪悪感に苦しむ人がいる。その心の底に隠された心理は何か。本書は、不機嫌の要因になっている「やさしさ」を求める心理をわかりやすく分析すると共に、つき合うべき「やさしい人」と、離れるべき「心の冷たい人」の見分け方をアドバイスする。不機嫌な状態から脱却し、心理的に自立し、自信をもって生きるためのヒント。

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2009年10月07日

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