あらすじ
結婚回避――共通の思いを抱く二人は、しばし見せかけの恋人同士になることに。■午前八時十五分発ロンドン行き列車の食堂車に座っていたベロニカは、発車間際にあわただしく列車に乗りこんできた男性に目を奪われた。ロンドンでも著名な大企業を率いる、実業家のファーガス・カバナだ。彼を見て、ベロニカはとっさに決断した。「どうぞおかけになって」さりげなく彼に相席を勧める。彼女の魅力に引きつけられたファーガスは、申し出を受けた。ベロニカは今日、いとこの結婚式に出席することになっていたが、花婿候補を押しつけてきそうな母親をかわすために、とりあえず結婚式にエスコートしてくれる男性を探していたのだ。独身で資産家のファーガスなら、母も納得するだろう。彼のほうも、妹たちに冴えない花嫁候補を挙げられ、閉口していた。互いの立場を理解した二人は、しばらく恋人役を演じることにする。
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Posted by ブクログ
いとこの結婚式に出席するために、朝早く列車の食堂車に座っていたベロニカは、発車間際に慌しく乗り込んできた有名な実業家ファーガスに、思わず目を奪われます。花婿候補を押し付けてくること間違いなしの母親をかわすために、結婚式でエスコートしてくれる男性を探していたベロニカは、彼に白羽の矢を立てることに…。一方のファーガスも妹の結婚式を控えており、望まない花嫁候補を押し付けられそうになっていた為、利害が一致した2人は協力しあうことにします。
これが、ある事情により結婚を考えていないベロニカと、事業と手のかかる妹たちの面倒で自分の結婚を考える暇もなかったファーガスの運命の出会いでした。
偽りの恋人(婚約者)関係を続けるうちに、お互いに好意を抱くようになる2人の関係がロマンチックで良かったです。
ヒロインの抱える事情込みで、全てを包み込んでくれたヒーローの懐の深さと、だからこそ起きた奇跡に感動しました。