【感想・ネタバレ】香道秘伝書集註の世界のレビュー

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Posted by ブクログ

志野流の秘伝書。
本文(の書き下し文)と口語訳、註釈部翻刻が載っていて、さはど難しくはなかったけど、そもそもわかりやすいものではなかった。
でも、読みにくくはなかった。かな。
各章、冒頭の原文がイメージとして載っていて、綺麗だった。


本編
仁の巻
--お香のやり方の基本、気をつけること、名香合の仕方
義の巻
--香席で気をつけること?と名香ひとつひとつの説明
礼の巻
--香炉の作り方と名香一覧
智の巻
--香組と香炉一覧(当たり前だけど手描き)

解題
香道の成立
香道秘伝書と香道秘伝書集注との関係
香道秘伝書集注の概観


やっていいことやってはいけないことが、なかなか細かく書いてあって、面白かった。
香席についてとか、これが江戸時代の指南書かぁと思うと胸熱。
名香についてもいろいろ。
聞いたことないとか、知らないとか、説明してあってわりと率直。

理解メモ
薫物の類をたく銀葉は、名香をたく銀葉とはわけましょう、そしてたくなら、香席の最後にしましょう。
新宅の引越し早々では、鴨の香炉で聞くといいらしいですよ!
94はお茶席の香炉についても。
雪や雨が降ったら必ず香をたくべきであるらしい。
確かによく香りが出るもんね。
え、羽箒つかわないの?どうなんだろう。
夏は香は聞かない。雨の朝、雪の夕は聞くこと。
火加減についてわりとなるほど。

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2014年11月18日

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