【感想・ネタバレ】大工の棟梁に学ぶプロジェクトマネジメントのレビュー

あらすじ

「現場がもめ出したら、しめた!ってもんよ」(棟梁)
海千山千の職人たちを従え、納期どおりに家を完成させる職人芸、それが大工の「棟梁」のプロジェクトマネジメントです。現在、チームづくりに悩んでいるリーダーのみなさんの悩みは、とうの昔に大工の棟梁が解決しているのです。棟梁の仕切り、チームづくり、仕事の進め方、納期管理、リーダーシップ、人心掌握術……。一流の職人が持つ自らの経験に裏打ちされたすばらしい哲学から、たくさんのことが学べます。本書で、大工の棟梁の知恵を学び、ビジネスの現場で役立てましょう。

■CONTENTS
序章:プロジェクトの基本とは/第一章:強いチームづくりに役立つ、棟梁の経験則/第二章:全体を見通す、棟梁のプロジェクト管理/第三章:相手を信じる! 棟梁のリーダーシップ/第四章:リスクを恐れない! 棟梁のマネジメント/第五章:チームの力を引き出す、棟梁の人心掌握術/第六章:棟梁の仕事が教えてくれること

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読みやすさ  :★★★★☆(読みやすい)
分かりやすさ :★★★★☆(分かりやすい)
内容の充実度 :★★★★☆(満足)
全体のまとまり:★★★★☆(よくまとまっている)
費用対効果  :★★★★☆(買って読む価値がある)
読後感    :★★★★☆(モチベーションがあがる)

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2015年07月10日

Posted by ブクログ

20160905 そういえばそうだ。という関係性が読み易さに繋がっている。期限に向けて行動する事は何らかのプロジェクトなのだと今更ながら思った。いろいろ参考になる。

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2016年09月08日

Posted by ブクログ

どんなメンバーが来ても、頭っから信用する
仕事は毎回ゼロからのスタート
品質第一、納期も第一
迷ったら基本に戻る
敵は絶対に作らない
リスクはあって当たり前
予算は絶対君主
結果だけでなく過程も残す

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2016年03月15日

Posted by ブクログ

☆3(付箋9枚/P207→割合4.35%)

ちょこちょこ、フム、と思うところあり。失敗を入れ込んでいて、それをどう扱っていくか、現場の知恵が滲んでいるように思う。
抜書きでは省いたけれど、棟梁の台詞の頭がほぼ「あんなぁ、〇〇は」と毎回「あんなぁ」がつくのが少しウザかった(笑

・「いくら熟練の大工が相手でも、ちょっとここに扉をつけといてくれよ、なんていう指示ではダメだってことよ。扉といっても、どちら向きに開くようにするのか、取っての形や位置はどうするのか、1枚なのか2枚にするのか、いろいろあるわけだよなぁ。頼みごとの内容が正しく伝わったかどうかは、ちょっとくどいほど確認しなきゃいけないってなもんよ」
家づくりの現場では、スケッチを活用することも多いそうです。想像するとなかなかユニークな場面ですが、大工の棟梁は、正しく伝えるためのスケッチの練習を仕事の合間にしている人が意外に多いのです。

・「たとえばな、作業中に気がついても、作業の手を止めてまではいちいち報告しないようなことってあるよな。それを、休み時間になって思い出して、弁当を食べながらちょっと伝えておくかっ、てことになるわけよ。で、その情報が案外役に立つことって多いんだよなぁ」
たとえば、こんなことがあったそうです。
建設地の隣の家の玄関が見える場所で作業していた職人が、お弁当を食べながらふとこんなことを言いました。
「そう言えば、さっき、隣の家の前にタクシーが止まって、昼間だっていうのにダンナらしき人が帰ってきたね」
「ありゃあ、どうやら病気で早退してきたんじゃないだろうか」
それを耳にした棟梁がその日の午後の作業を確認したところ、現場で木材をカットするという大きな音の出る作業が予定されていることに気づきました。
隣に病人がいるなら、大きな音は迷惑だろうと考えて、木材のカットは別の場所で行ってから現場に持ち込むという判断をして、そう指示を出しました。
事情を知らずにいきなりそんな指示が出たのでは、木材を切る大工が「めんどくさい」などと不満を感じてしまうことになりますが、昼休みの会話は全員の耳に入っていました。そのおかげで、その指示を受けた大工は「なるほど、さすが棟梁だ」とすぐにそのねらいを理解して快く予定を変更してくれたといいます。
「ちっちゃいことなんだけど、知ると知らないとでは大違いってことが結構あるんだよなぁ」

・「ミスは誰でも起こすものだってわかってさえいれば、自分でも気をつけるし、お互い気をつけてみるようにもなるだろ。『しまった!ミスしちまった!』って正直に言える現場の雰囲気もつくっておかないとなぁ」

・「気持ちとからだは休めていいんだよ。でも、頭は休めちゃだめだ。休みだからって頭まで休めてるようでは仕事のできる人間にはなれないねぇ」

・「以前、設計を頼んだ設計士さんが、どうにもこうにもわけのわかんない間取り図をつくってきたことがあったんだよ。大工の目から見れば、そんなの絶対に無理だよという実現不可能な箇所がいくつかあったんだけど、相手も専門家だし頭からどなって突き返すわけにもいかないから、聞いてみたんだよ。
『この柱の位置は、どういう理由で?どうしてこうしたいの?』ってな。
そうしたら、結局、その設計士さんは木造の家づくりの設計は初めてだったらしくて、基本的な柱の長さなんかの感覚がまだよくわからないんだけど、『実はこんなふうなイメージにしたいんだ』って話してくれたんだ。それでなるほどってわかったから、『ああ、そうしたいなら、通常はこんなふうにするもんだよ』って教えてやったら喜んでたよ」

・「お施主さんが、玄関のたたきに使う材料を決めかねて相談してきたとするだろう。普通は、相談するまでもなく自分の好みで決められるはずなんだよ。だって自分の家なんだから。それでも決められないと言って相談してくるということは、どちらもいいと思っていて、自分では選べないっていうことなんだよな。
だから、そういうときは、『こっちにしなよ』ってすぐに決めてあげる。そこで一緒に悩んじゃいけないんだよ。決めてほしいと頼まれたら、すぐに決めてあげるのが大事。もちろん、後悔させないようにちゃんとフォローはするけどね」

・「柱の上下を逆さまにしちまった!なんていう、信じられないような失敗もたまにはあるんだよ。でも、すぐに気がついて教えてくれればちょっとした手間で直せるから、全体の計画に迷惑はかからなくて済むけど、変に隠されたりごまかされたりしたら、後になればなるほど大変な手間になってしまう。『失敗しちまった!助けてくれ』って言える雰囲気をつくっておくことはそういう意味でも大事なことだよな」

・「家ってのは、シンプルなものほど強くて美しいんだ」

・「床の間は、その家の中心なんだよなぁ。中心のある家って、いいと思わねえか。
一見、無駄に思えたとしても、それが実は大きな影響力を持っているっていうことがあるんだよな。特に、昔から伝えられてきたことは、合理的じゃないからという理由でおろそかにしちゃいけないと思うんだけどねぇ」

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2015年01月28日

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