あらすじ
東日本大震災で起きた日本の鉄道史上未曾有の事態……それから3年半、断たれた鉄路はどうなっているのか? なぜ「あまちゃん」にはJRが映らなかったのか? 車窓に目をこらし、歴史に耳を澄ませ、日本を読み解く、唯一無二の“鉄”コラム集! (講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
「あまちゃん」の演出にはJR東日本に対する辛辣な批判が込められているといっても過言では無い。東北新幹線はいち早く復旧したのに、三陸沿岸のJR線は復旧の見通しすら立っていない。最終回でアキとユイが、現在の三陸鉄道北リアス線の終点になっている田野畑駅をモデルとする畑野駅から先に伸びる線路の上を歩きながら、来年開通すると話し合っていたのも、いつ復旧するかわからないJRと対比することで、そのセリフがいっそう際立つ。
Posted by ブクログ
東海道本線を走る特急つばめ、はとが復活したらを仮定したストーリーをオモシロく読みました。大阪9時発、東京16時半着。長時間の乗車であるため、駅弁を買い込み、PCを備えた個室で仕事をし、目が疲れると車窓を眺め、食堂車で沿線の特産品(由比の桜えびのかき揚げそばなど)を使った食事をしながら相席の客の話を聞いたり、個室のルームサービスでコーヒーや静岡茶を頼み、コリを解消するためのマッサージまで楽しんでもまだ着かない!
Posted by ブクログ
<目次>
序
第1章 東日本大震災と鉄道
第2章 天皇・皇后と鉄道
第3章 沿線文化の起源
第4章 断たれた鉄路を行く
第5章 鉄道をめぐる記憶と文学
第6章 乗客の横顔
第7章 鉄道復興の限界
第8章 海外の鉄道で考える
第9章 よみがえる「つばめ」「はと」
<内容>
新しいタイトルだが、『鉄道ひとつばなし』の第4弾。東日本大震災もあり、タイトルを変更した模様。序のところとあとがきでいろいろ書いてあるが、変えた理由がよくわからない…。内容的には、東日本大震災後、三陸地域のJR東日本の対応がいいかげんと、批判の部分が多い。またJR東海の新幹線神話に対してもやや批判的(第9章)。第2章が原さんらしいか…