【感想・ネタバレ】世界文化小史のレビュー

あらすじ

「宇宙戦争」「タイムマシン」などのSF小説で知られるウェルズは、その後半生には世界平和を希求し、国家主義を排した普遍的な世界史叙述に取り組んだ。第一次大戦の惨禍を経て、さらなる大戦争の恐怖を前に執筆された本書は、地球と生命の誕生に始まる人類の歩みを大きな視点で物語る。現代に通じる文明観と、人類への信頼に満ちた、世界史入門の名著。(講談社学術文庫)

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Posted by ブクログ

1922刊の世界通史。
「1850年にはエジプト以外のアフリカは暗黒大陸であった…1900年までにヨーロッパ列強の間に、原住民の福利には無関心に分割された。ヨーロッパ色に塗りつぶすことが永久的解決と信じ…産業革命によってもたらされた一時的な優位が、人類指導権の証左とみなされ、科学知識が移転しうるものとは思い至らなかった」分裂しかけたオスマン帝国、インド、清、日本「アジアの人口稠密な文明諸国をも、搾取のための原料にすぎないかのように分割することに傾倒した」ところが、新たに日本が一強国として参入した。中世的から古今に類を見ない西欧化に成功…
 第二次世界大戦前の、世界大戦は君主制独裁と民主主義の戦いであったという進歩主義的史観。
 岩波新書の、第二次世界大戦後の見解との変化が興味深い。

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2020年07月21日

Posted by ブクログ

HGウェルズが書いた歴史書。原著を5分の1くらいに縮小してまとめたものらしい。地球の創生から第一次世界大戦終了までを扱っている。時代が時代ということもあり、ヨーロッパ中心の記述になるのは否めないが、それでも原始から古代、中世までの記述が抱負で、読み物として十分価値があり面白い。第二次世界大戦などの激動の歴史がウェルズによって語られていないのは大変残念であるが、それを差し引いても読んで良かった。

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2016年05月08日

Posted by ブクログ

 SF作家として知られるウェルズの世界史概論。地球、人類は一つという思想をもとに語られているが、その割には東洋史の記述が少なすぎるのが難点。

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2012年11月26日

Posted by ブクログ

この「物語」の続きが気になる。

半分冗談ですが、半分本気です。「大昔から昔へ」という構造が「現代からちょっと先の未来へ」という構造に近似するということはありそうな、気もしないでもないっていうか。

フランス革命が理解しきれていないんですよね…
「ベルバラ」読めば分かる?

歴史観っていうか、文明観っていうかそういうものが醸造される感覚(それは錯覚なのかもしれない)を得られる良書です。

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2012年10月15日

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