あらすじ
現在、160軒がひしめく大阪・飛田新地。そこで2軒を経営する人物が初めて当事者として内情を語る。ワケあり美女たちの素顔、涙なしに語れぬ常連客の悲哀、アットホームな小部屋の中、タレントばりの美貌の日本人美女たちはどこから来たのか、呼び込みの年配女性の素性、経営者の企業努力、街の自治会の厳格ルール、15分1万1000円のカラクリ、元遊郭の賃料と空き状況、新参経営者の参画等、人間ドラマから数字的なディテールまでを網羅する。
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Posted by ブクログ
実際に親方として経営をしていた方が書いた本
勝手な想像で親方業はほとんど何もしなくても儲かりそうと思っていたが、本書を読んだことで思った以上に精神的にしんどそうだなと思った。
オバちゃんとお店の子が共謀してお店のお金を持ち逃げしたり
オバちゃんが贔屓をしたせいで看板の稼ぎ頭が辞めてしまったり
普通に経営者として働いた方が心身ともに安らかなのではと思ってしまった
タワーマンションの件はそうなっていないけど、
後から参入してきた人たちが、自分たちに都合いいように外観を綺麗にしていくのはどうなのかなーと思った
外観を整えたとしても内に籠るだけで語弊があるが根本的な問題は消えないと思う
買売春は一般的にみて悪いことという認識がまかり通っているが本当に悪いことなのか?
本に出てきていた生活費と借金、兄弟の進学費用のために飛田で働いていた人は飛田がなければどうしていたのか
性産業以外で稼げる仕事にすぐにつくことができる世の中ではないから選択肢がないのではないか
兄弟に話して諦めてもらうのが一般的にみて普通なのかもしれないけど
どうしてもの覚悟がある人にとってのセーフティネットなのかもしれないと思うと、働いたこともなくただ色眼鏡を通してみているだけの私のような人間がああだこうだいうのは違うなと思った
その場所が誰かの生きる場所であるのなら強制的に排除してしまうのは果たして…
関連書籍を読めば読むほど正解が全くわからなくなっていく