あらすじ
コックリさんをしてうっかり霊が見るようになってしまった女子中学生の小出希(こいで・のぞみ)。守護霊のアゲ武者・ムッ君やその主君の若たちとの不思議な生活を楽しんで(?)いたけど……。友達の霊感少女・こよりが大変なことになっちゃって!? 笑いはもちろん、涙あり、友情あり、落ち武者ありのフルスロットルで堂々完結!
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Posted by ブクログ
面白かった分、この巻で終わってしまったのは、実にショック。だけど、ΦPadに憑りついていた、まる君が“成仏”するまで、それの着地点が実に見事とあっては、受け入れるしかない
オカルト要素の強い日常コメディ回を重ねる中で、この作品の縦線とも言える、コックリさんをやった希が霊感に目覚めた、本当の理由にジワジワと迫っていった点も上手い
また、それが判明した事で、一旦、希の霊能力は消えてしまうのだが、それまで、普通に戻りたい、と願いながらも、いつしか、霊らに囲まれている賑やかな生活が、自分にとっての当たり前になっていた事に気付いた彼女が強い願いを持って、チカラを取り戻すラストは実に好かった
女の子同士の自分を偽らない友情、それによって齎される成長を描くストーリーは、笑いと真面目のバランスが非常に素晴らしかった。加えて、悪霊はリアルに怖い、面白半分で手を出していいもんじゃない、そんな忠告にも力が入っていた
本編でお気に入りの話は当然乍ら、最終回。Side-Aでは、モフモフマスターの一面が強すぎるも、実はカッコイイケメンな若が魔を祓い、美しい愛を守った、第10話の「ムサカリ」だ
この台詞を引用に選んだのは、意外でも何でもないが、自分らしさを失わず、常に高みを目指せ、努力を惜しまない、人間としてのカッコ良さを持っている、むっくんの言葉の中でも特に響いたんで。どんなキツくても、結果を巧く出せなくても、笑い続ける強さを見失わなければ、きっと、道は伸び、拓け、光り輝く