【感想・ネタバレ】「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

共働き世帯が半数を超えた今、
各家庭のぎりぎりの努力で毎日が紡がれている。
夫婦間でも、実は、
お互いの辛いところや悩みを共有できていないかもしれない。
現状をデータから語り、分析した本。
管理職に特に読んでほしい。

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2018年05月18日

Posted by ブクログ

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彼らよりちょっと上で、降りてしまった身としては大変実感があるのとそれでもやはり私たちの時とは違うのだとの感慨と。女であることのめんどくささは変わらないねえ。

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2015年06月17日

Posted by ブクログ

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ジェンダーについて自分がどのように捉えているのか、本文中に登場する15人と比較する中で、第三者的に捉えることができたように思う。
仕事と育児とのバランスに関する自分なりの納得感の得方、落としどころを見つける上で参考になると感じた。
今回扱われているのは0-2歳子育て中の女性たちだが、その後子どもの年齢が上がって行くにつれて別の葛藤が生じるように思われ、そちらについても興味深い。

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2021年10月21日

Posted by ブクログ

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私は、今まで男女を問うことなく、人に社会にみんな努力して、働いて幸せな人生を!という教育を受けてきて、自分自身もそれなりに応えながら生きてきた。自分自身も家事や育児は仕事と同じように夫婦も一つのcompanyとして分担していくものとばかり思っていた。

が!社内の女性向けヒアリングで初めて「女性の働き方」について壁を感じた(子供ができて働きにくくなり、やめていく人がいる現実などを知らされた)。
そんなときに仲の良い人に薦められた一冊。

なぜ、「育休」があるのに女性活用は進まないのか。
この本では、特にキャリアウーマンについての考察がされていた。
キャリアウーマンは自身の周りも年収の高いバリキャリの男性が多く、そういう人と結婚するため、夫が家庭の時間をさけず、自分が仕事を続ける事が困難になる現実がよく実感できる。自分自身もそういう環境にいたから。
自分の望んでいる働き方ができないというストレス、問題に強く興味を持ち、読み進めた。

「男なみ発想」の女性が「女ゆえ」に退職するパラドクス:ジェンダーの社会化過程で意欲の冷却を経験しなかった女性は、男女平等に見える教育課程で男性中心主義的な競争への意欲を掻き立てられることで、継続するたけの環境や資源を積極的に選択できず」、退職を迫られる

納得。特に心に残ったところを抜粋。

・逆転したジェンダーの社会化:男並みの発想を持つ女性がいいというイメージを私たちは持たされている。女性らしさを切り捨てることで、男性が圧倒的に多い社会での競争や「女性らしい女性」が損をする社会を生き延びようとしてきた。
例えば、正直一般職はいったい何が面白いのだろうと思うとか。気がついたらそういった意識の刷り込みがされている。
・時代の産物:何より「やりがい」を重視して仕事を選んで働いている。子育てのために、急に自分にとって「やりがい」のない仕事を割り当てられるものなら、一体何のために働いているのかわからなくなる。
・男女平等の幻想:冒頭にも書いたが今まで男女平等としか感じたとこがなかった。働きだして急に女性だけが育休をとることになるようになっている社会をおかしいと感じている。
・男に合わせる男女平等:結局社会は「男なみ」に働ける女性しか求めてない。そういった男女平等の形になっている。
・教育に埋め込まれた「男なみ」:女性が今までおってきた家庭労働は無償であったり低賃金であったりして、男性が圧倒的多数の企業社会で正社員として働くことの方が収入も高く、あらゆる保障も受けられる。そのため、教育課程では、第一に学業達成や社会的地位の達成、就労を継続することに価値をおき、そのから「降りる」ことを問題視している。結局「男」「男なみ」を求められているのだ。

企業に残る「非男なみ女性」と構造強化の構造:本書とはずれるが、女性自身の意識も変わらなければ女性同士で対立している。今、不都合をこうむっているのは「正社員として働きたい女性」。ならば会社としては、生産人口が減りつつある現代社会で、腰掛けとしての要員よりも正社員が、そして例え女性であってもほしいはずだ。そういった女性たちが衝突なくキャリアを継続しやすくするための選択肢を増やさなければならない。

夫婦関係を浸食する夫の「男なみ」:仕事のできる女性はさらに仕事ができる男性に惹かれる。そのため結婚して、出産となると、理解力があるため、自分自身よりも夫を応援してしまう。


自分の持論としては、やはり日本人は働き過ぎなのだと思う。それは、日本が資産がない国で、労働力でカバーしてきたから。
今こそアイディアを使い、男女問わず労働時間を減らして高付加価値労働で収入を得る社会に転換しなければならないのかな。
生産人口が減り、女性の労働力が必要となるならば。
でも結局無理矢理の転換は難しく、女性の人数が就労人口の中で圧倒的多数になってきたときに実現をするのだと思う。

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2015年04月29日

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